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伊之助が見舞いに来てくれた翌日、
ようやくメガネが届いた。
『あ、明後日柱合会議か…』
メガネをかけ、手紙を確認する。
なるほど見やすい。
し「Aさん、もしかして会議行くつもりなんですか?こんなに絵も描き散らして…」
気付かぬ間にしのぶちゃんがやって来た。
左手はグーパンチの準備がされている。
『…俺だって柱だ。勿論行くつもりだよ』
し「5日間は安静にって言ってるのに本当言うこと聞きませんよねあなた達は」
『それは炭治郎達に俺も含まれてるってことかよ…』
苦笑いしていると、しのぶちゃんはすみちゃんに何か持ってくるように促した。
てとてとと、足音が遠のいては帰ってくる。
『…ま、松葉杖…?』
し「柱合会議、行くのでしょう?明日1日みっちりと歩行練習と諸々訓練をします。そのための松葉杖です」
優しいのか鬼なのか、しのぶちゃんの笑顔はひたすらに痛かった。
し「あぁ、それと、Aさんが眠っている間、宇髄さんがお見舞いに来ましたよ。
何か言いたい事があったみたいなんですが…なんだったんでしょう?」
『天元が?見舞いに??』
あいつは確かに人に優しいけど、柱の見舞いに来るのはゼロに等しい。というか、あり得ない。
何か話があったのか…。
でも、明後日の会議に天元は来ないからなぁ。
引退したし。
『明後日の会議の後、天元の屋敷に行く』
し「そう言うと思いましたよ…
一晩だけです。
それ以上はこちらも治療ができないので、ちゃんと帰ってきてくださいね」
『りょーかいっ』
まずは明日の歩行訓練を乗り越えなければ…。
心配だ…。
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作者名:だしまきたまご | 作成日時:2020年2月20日 21時