【鬼滅の刃】色柱の屋敷には鬼絵がある(男主） (ページ30)

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後藤さんside

何故こうなった。
俺は竈門の様子を見に行っただけなのに。
何で色柱がいるんだ。
しかも…

『後藤、これ美味いな』

後「なんで一緒にメシ食ってるんだよ！』

『え、だって非番でしょ、今日』

竈門の病室で会うや否や、竈門と知り合いか？なんて聞かれて素直に答えたら引きずられて定食屋に連れてこられた。
実は色柱と同じ年だなんて知った暁には敬語使わなくていいとか言うし。

後「そうっすけど…！俺は隠ですよ！」

『ほらほら、敬語やめてって。同い年なんだから』

後「…仕方ないなぁ」

ちょうど運ばれてきた定食を受け取って、食べながら駄弁る。
最近の隊士には頑張ってほしいだとか、隠の俺たちには本当に助けられてて感謝してるだとか、

後「アンタ本当に柱かよ…」

『俺だってなんで柱やってるかわかんないよ、ただひたらすらに鍛錬して、鬼倒してたらこんな風になってた』

鬼殺隊を支える柱の1人が目の前で焼鮭頬張ってるんだぜ、俺はそこら辺の隊士より階級下なのに。

後「俺たちは他力本願でしか支えられない。使えない駒の一つだが、アンタ達が前に進むためなら幾らでも踏まれてやるよ

　

『…そんなこと言うな、共に勝ち残るんだ』

そう言って伝票を片手に席を立った。
一言の間に淡く滲んだ赤い瞳に、一瞬吸い込まれた。

後「…あ！五色！勝手に払ってんじゃねぇ！」