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主side
2週間とちょっと、昏睡状態だったらしい。
『いやー、サボったなぁ』
し「ホント、柱って馬鹿しかいないんですか?自分の体くらい自分で管理してください」
『普通に歩いて帰った俺が悪かったです』
毒が治癒されたからといって出血が完全に止まったというわけでもなく、歩いているうちに傷が開いて失血していたという。
し「あと数時間遅かったら失血死ですよ」
『スミマセンデシタ』
あの後、天元は嫁3人と一緒に手当てしてもらって屋敷に帰ったらしい。
し「特に骨折とかもないので、明日か明後日には任務に行けますが、どうしますか?」
『明後日でお願いします』
診察室を出ると、アオイちゃんが洗濯物を干していた。
『アオイちゃーん、炭治郎達の病室教えてー』
ア「わかりました!少し待っててください!」
洗濯物を干し終えたアオイちゃんに連れられて、3人それぞれの部屋へ案内された。
『ん、ありがと。仕事頑張ってね』
ア「はい、それでは」
ペコリと頭を下げて去っていったアオイちゃんを見送って、俺はまず伊之助の病室へ行った。
『…』
猪の頭はベッド脇に置かれており、包帯ぐるぐる巻きの綺麗な顔が寝ている。
『伊之助、ありがとう。お前のおかげでみんな頑張れたから、早く回復してまた騒がしくしてくれ』
きゅ、と手を握り、懐からドングリを出してベッド脇に置いといてやった。
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作者名:だしまきたまご | 作成日時:2020年2月20日 21時