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(参)痛いものは痛い ページ4

悲鳴の聞こえた方向に走る


このときばかりは鬼の体に感謝だな


だって



「とどけぇぇぇぇぇぇっっ!!!!!」



きっとヒトのままなら間に合わなかった







グシャッ



「───ッッ!!」



なんとか鬼の爪が少女に降りかかるギリギリで
間に滑り込むことに成功したが、庇った私の左肩から背中はバックリと裂け、血の海を作り出している





( 痛い!?!!全然痛いじゃないか!!
なんなんだよ鬼の体のくせに!)





いくら塞がるといっても痛いものは痛かった


(あぁもうやっぱり寝てる方が楽だったんじゃないか!?)






『おいテメェ、いきなり来てなに食事の邪魔してくれてんだ あ゛ぁ?』





「………フイッ お嬢ちゃん痛いところある?弟くんも見たところ怪我はないね、よし」




『無視してんじゃねぇよ!!!
って…………あ?テメェなんでヒトの味がすんだ?』




えっそれは初耳だなぁ


それとついでに手についた私の血を舐めるの
やめてくれない?え、おいしいの?







『ちょうどいいじゃねえか…テメェごと
喰ってやるよ!後悔しながら死ねっ!!』







うわぁ…なんて雑魚っぽいセリフなんだ


こちとら出血多量で貧血だぜ?そんなんに構ってる時間が勿体ないんだが







まあ、いいや やっちゃおう



どうせなら派手なやつがいいかな?








血鬼術

───────<雪月華(せつげっか)






『 あ?……………!?な、おまっ!
──ギィャァァァァッ!!



ブシャァァァァ




鬼の体から生える無数の刃

辺り一面に飛び散った血はまさに華のようだ





「うゎ…自分でやっておいてあれだけど

なんていうか........おぇ」






この技は暫く封印だな

メンタルもだけど、何より血を使いすぎる



「それにちょっと──疲れたかな」


体を支えきれなくなって膝から崩れ落ちる







霞んでいく意識の中、足音が聞こえた



小さな足音が2つと



もう少し大きな、足音





見えたのは──殺意(・・)






逃げろ逃げろと本能が警鐘を鳴らしている





なのに

「あ、れ…ちから……入ら…………な──────」









私の意識はここで途切れた









********

<雪月華>
満月の夜のみ使用可能

対象が自分の血を摂取しているとき
その体内から外に向かって数十〜数百の刃を出し行動不能にする

ただし、非常にエネルギー効率が悪い
今の状態では一日一回が限度

(参─別視点)→←(弐)どうやら鬼になったようです



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設定タグ:鬼滅の刃 , 転生 , 鬼殺隊   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しお。さん» そうですね、蜘蛛山を(主に戦闘シーンを)書ける気がしなかったので順番を変えさせていただきました。わかりづらくてスミマセン (2019年8月13日 3時) (レス) id: 3f852bffb3 (このIDを非表示/違反報告)
しお。(プロフ) - 炭治郎と柱が会う前に煉獄と猗窩座が戦う設定なのですか? (2019年8月13日 2時) (レス) id: 73602697de (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀狐的なさん» ありゃりゃ……また間違えてましたか。すいません、ご指摘ありがとうございます!一応全部見返したのですが1ヶ所しか見つけられませんでした。そこで合ってますかね?(私の目が節穴でないことを祈る)…………そろそろ続き書きます。 (2019年8月13日 1時) (レス) id: 3f852bffb3 (このIDを非表示/違反報告)
銀狐的な - すごく面白い!あと、「鬼血術」じゃなくて、「血鬼術」だと思います。更新頑張れ!応援してる! (2019年8月12日 20時) (レス) id: c9fba58961 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤い金魚草 | 作成日時:2019年5月25日 0時

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