*はじめての 3【煉獄杏寿郎】

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「.....？！」

突然、ドンッと目の前に酒の瓶が置かれ
咄嗟に顔を横を向けると冨岡さんがいた席に
でろんでろんに酔った隊士が座ってきた。


『隣いいっすか〜〜？！』


隊士は横に座るなり
私の腰をグイッと自分の方に引き寄せた。

「ちょ、ちょっと」

それに気づいた煉獄さんは
勢いよく腰に回された手を掴んだ。




「君はこの前の任務で一緒だった隊士か！元気にやっているか！」


『.....っ』


煉獄さんは表情一つ変えず
隊士ににこにこと話しかけている。


手を掴んだまま。



「うむ！元気そうだな！」


『...っっっ』


掴まれた手が痛いのか隊士は顔を顰めている。



「すまないがここは冨岡の席だ！他の席に行ってくれないか！」


そう言って煉獄さんが手を離すと
隊士は逃げるように立ち去って行った。


.......恐ろしい人だ




「冨岡はどこに行ったんだ」

「た、炭治郎くん達の所に行ったようです」

「そうかでは席を変わろう。君はこちらに来なさい」

私は煉獄さんと宇髄さんの間に座る事になった。



「へえ、お前みたいな地味な女をナンパするなんて、珍しい男もいるものだな」

「....や、やかましいです」

「あァ？天元様に向かってその態度はなんだ？」



めんどくさい.....


私は宇髄さんを軽くシカトして
目の前の料理に箸を伸ばした。




「つか、この前言ってた友人は彼氏と仲直りできたのか？」

「.....っ」

「む？何の話だ？」

「こいつの友人が「宇髄さん！！！
あそこの唐揚げを取って下さい！！！」

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