*はじめての 3【煉獄杏寿郎】

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って、これじゃ私が邪魔で冨岡さんが煉獄さん達と会話しにくいな...

「すみません。やっぱり私が端に行きますので冨岡さんはここに座って下さい」

「む？！君は俺の隣にいなさい！」

「＿＿＿＿っ」




......言ってしまった

背筋が凍る中チラリと宇髄さんを見ると
なんとも言えない顔をしていた。

冨岡さんは無表情のまま
おしぼりで手を拭いている。

周りの隊士達は目を大きく開けて私を見ている。





「に、任務について話があると言っただろう！」


慌てたようにセルフフォローを入れる煉獄さん。


「.....そうでした。
で、では話が終わったら、かわりますね」

「気を使わなくとも、俺はここでいい」

「宇髄！冨岡に焼酎を入れてやってくれ！」



心臓が止まるかと思った....



＊＊＊



それにしても人が多いな....

ここにいる全員があの過酷な最終選別に生き残り、日々鍛錬を重ねて鬼に立ち向かっていると思うとなんか不思議な感じ。

改めて鬼殺隊の壮大さを実感していると、右手に煉獄さんの手がのってきた。

「.......っ」

それは煉獄さんの羽織によって隠されていて
どこからどう見ても手を重ねている事に気づかれない。





すると突然、冨岡さんが口を開いた。







「佐久良は煉獄と付き合っているのか」








「......そ....そんな訳ないじゃないですか」

咄嗟に手を引っ込める。

「うむ！そんな訳がないな！俺は剣術しか愛せない男だ！！」

「そうか」

「こいつが派手にうるさい煉獄と付き合ってる訳ないだろうが......。

···· クール(・・・)でミステリアス(・・・・・・)な人がタイプなんだっけ？」


宇髄さんがニヤリと私に問いかける。


「...ええ、ま、まあ、そんな所です」



なんっって意地悪な人なんだ....


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