*はじめての 3【煉獄杏寿郎】

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翌日

今日は煉獄さんがお館様に呼び出されて
産屋敷に行ったので、私は蝶屋敷で打ち込みをしている。

「鍛錬中にすみません、少しいいですか？」

しのぶさんが怪我人の手当てを手伝ってほしいと言ってきた。

「今朝、任務が終わったようなのですが
予定より早く終わったので屋敷に私しかいなくて..」

「もちろんお手伝いします！今行きますね」

私は日々鍛錬をしながら
しのぶさんのお手伝いもしている。


＿＿＿＿治療室


「.......しのぶさん、おまたせし

「邪魔だ」






不死川さんだ......。

今日も相変わらず怖い顔をしている。

「すみません......って....腕から血が出ています！」

「いちいち騒ぐな、大した傷じゃねェ」

「....傷の手当てをしに来たわけではないのですか？」

「んなわけあるか、胡蝶に用があっただけだ」

「そうでしたか.....しかし小さな傷でも馬鹿にできません、消毒するのでそちらに座って下さい」

「うるせェな、余計のお世話だ」

「菌が入れば、最悪命を落とすことだってあります！」

「アァ？」

「.......は、早く座って下さい」

不死川さんは舌打ちをし私の前にドカッと座った。

やっぱり苦手だ。





「傷口を消毒するので、少し痛みますが耐えて下さい」



「次にお薬を塗りますね」





何も言わずに不機嫌そうに私の手元をじっと見ている。

「額の傷にも一応お薬、塗っておきますね」

「........お前はいつから鬼殺隊に入ったんだァ？」



「つい数日前、最終選別が終わりました。
,......来週は初任務で東京帝都に行きます！」

「ずいぶん嬉しそうじゃねェか」

「ふふ、初任務ですからね....！
.......手当てはこれで終わりです」

不死川さんは私の頭に手を置くと
ドカドカと歩きながら治療室を出ていった。



「怪我人の手当てをしているのか！感心感心！」

「....煉獄さん！」

お館様の用事は予定より早く終わったらしい。

「今、しのぶさんのお手伝いをしています」

「そうか！では、俺の手当ても頼む！」

「......？怪我をしているようには見えませんが....」

「頭を思いっきりぶつけて痛いのだ！撫でてくれ！」

「...........」




結局煉獄さんには治療室から出ていってもらった。




隊士から聞いた話によると、今回の調査は不死川さん活躍により、被害を最小限に抑えられたらしい。

自分の命を守る事だけで精一杯な私はまだまだだな。

なんてことを思いながら煉獄さんの屋敷に向かう。

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