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「君の考えるゴールとはどこだ！」
「鬼殺隊に入ることです」
「うむ！そうか！なるほど！
しかし俺の継子になると決心したのであればそれはただの通過点だ。
ゴール設定がそもそも甘い。
......目指すべき場所は鬼殺隊に入ることではなく柱！！！！！！いいか、柱だ！！！！！」
「....わ、私に柱なんて絶対無理で
途中まで言いかけた瞬間
煉獄さんのこめかみの血管がぶちっと勢いよく浮き出た。
「............」
も、ものすごくキレていらっしゃる。
その後約一時間ほどお叱りを受けた。
「.....まあ、今はこれ以上言わんが」
目にまったく生気がない。
ここまで煉獄さんが怒りを露にしたのは初めてだった。
恐ろしい人だ。
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「訓練を始める前に一つ聞くが
君はこの目の前にある木を斬ろと言ったらどうする！」
「.....刀で斬ります」
「どのように斬る！」
「力いっぱい斬ります！」
「.............」
煉獄さんは呆れたように笑っている。
「なるほど！よもやよもや！」
「......？」
「いいか、よく考えろ。
鬼の首を斬った時身体に起こった変化や何を考えて斬ったのか」
「....あの時は無我夢中であまり覚えていないです」
「では聞き方を変えようか。
今日まで斬った時の事を何回考えた」
「二回くらいです」
「うむ！素直でよろしい！しかしそれではだめだ、斬った時の事を常に頭に焼き付けるんだ」
「頭に焼き付ける...」
「何故できたのか、何故斬れたのか、何故躱されたのか。
起こったことに対して常によく考える癖をつけなさい」
「わかりました」
煉獄さんはいつも細かく丁寧に教えてくれる。
なんでも知っているということはその分たくさん勉強して死に物狂いで鍛錬に励んで、たくさんの経験を積んだ証。
真剣に教えてくれる事にもっと感謝しないといけない。
煉獄さんの期待に応えたい。
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作者名：もち
| 作成日時：2020年11月16日 19時
