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それから数日間身体を回復させるため自室待機を命じられた。

今日は村田さんがお見舞いにきてくれていた。

「Aさんが血まみれで戻ってきた時はもうダメかと思いましたよぉ....ううう」

「ふふ、私ももうダメかと思いました。
でもいつも村田さんの手当てをする事しかできなかった私が、これからは同じ鬼殺隊として、一緒に任務に行ける。それがとても嬉しいです」

「俺も嬉しいです!Aさんに負けないようにもっともっと頑張らないとですね。ところで煉獄さんの修行ってどんな事をするんですか?ずっと気になっていました」

村田さんは私より少し年上で階級は庚。
怪我をよくされるので蝶屋敷に来る回数も多く、手当てをしているうちにこうやって会話する仲になっていた。

「あの煉獄さんを躱した事があるなんて....!それはすごいですね」

「ふふ、もちろん手加減はされていると思いますが...」







「「 俺がなんだ!!! 」」








「.....!
れ、煉獄さんの修行について話していました」

「うむ!そうか!
ところで村田!力拳の調子はどうだ!」

「...........はい?」

まだあの事を覚えていたのか.....

結局村田さんは気を使ってくれたのか
任務があると言って部屋を出ていってしまった。







「何か御用ですか?」

「包帯を取り替えにきた!今日は胡蝶が任務でいないからな!」

「な、何を言っているのですか.....自分で取り替えるので大丈夫ですよ」

包帯を替えるといっても腕や足ではなく腹部や背中、つまり服を脱がないといけない。しかもこんな明るい場所でなんて絶対いやだ。

何がなんでも阻止しなくては。

「....それに、身体中怪我や痣だけなので、あまり見られたくないです」

「俺は君のすべてが知りたいのだ!さあ早く脱ぎなさい!」

「....傷もとても痛くて....」

「なら尚更だ!無理やり脱がされたいのか」

嫌だと目で訴える。

「そんな顔をしても逆効果だ、脱がすぞ」

「...い、嫌です。じ、じぶ自分で脱ぎますから十秒で終わらせて下さいね」

私は煉獄さんに背を向け、帯を緩めた。

「うむ、しかし着物を脱ぐ後ろ姿はたまらないな」

「は、はやくして下さい」

「.....とても、綺麗な背中だ」


絶対嘘だ。
擦り傷に、痣に、こんな身体、醜いに決まっている。

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作者名:もち | 作成日時:2020年11月16日 19時

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