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料理にだいぶ気を取られていたけど
私今日ここに泊まるんだった。
湯船に浸かりながらさっきの事を思い出す。
どうしよう。緊張してきた。
唇と唇が触れる感触
予想の3倍くらいは柔らかかった。
ふにっと自分の唇を触ってみる。
久しぶりにあんなに近くで煉獄さんの目を見た気がする。
「.......」
もう逆上せてしまいそう。
........それにしても突然すぎる。
手を出さない約束を忘れてしまったのか。
_____________
お風呂から上がって先程居た部屋に行くと
明かりはなく煉獄さんと千寿郎くんの姿もなかった。
「......?」
「こっちだ」
「......び、びっくりした」
「着いてきなさい」
煉獄さんはそのまま自分の部屋に向かった。
一気に緊張が走る。
部屋をキョロキョロと見渡す。
「..........」
...........えっと、私の布団がないのですが。
「む?何を突っ立っているんだ!身体が冷えてしまうぞ!」
「...は、はい」
どこに座ればいいんだろう....
すると煉獄さんがこちらに来なさいと布団をトントン叩いた。
「.............い、一緒に寝るのですか?」
「当たり前だろう!」
「...........」
それは想定外だった。
心臓が激しく波打つ中
行灯の明かりを頼りに恐る恐る煉獄さんに近づく。
「寒くはないか?」
「は、はい。むし寧ろ少しのぼせてしまっ、たので少しあ、暑いくらい、です」
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作者名:もち | 作成日時:2020年11月16日 19時