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屋敷に戻ると、
煉獄さんと千寿郎くんが温かく出迎えてくれた。


「お帰りなさい!」


千寿郎くんはお風呂に入っていたのか
ほんのり頬が赤くなっていて髪の毛が少し濡れている。

可愛いすぎる。


「今日はAが晩飯を作ってくれるそうだ!良かったな千寿郎!」

「とても楽しみです!」


ゴクリ


「.......ではさっそくですが台所をお借りしますね」

「うむ!本当に手伝わなくていいのか!」

「はい、御二人はゆっくり休んでいて下さい!」




「煉獄さんと少し待っていてくださいね」

私はそっと千寿郎くんの頭を撫でた。

「はい!何かあったらいつでも呼んで下さい!」


______________








あたふたしつつも気合いを入れて料理に取り掛かる。


「........よし、」

まずは野菜を切る。

玉ねぎは1番上の茶色の皮を剥くだけでいい。

そうメモに書いてあった。

この黄緑色の部分はそのまま使っていいのだろうか。

って、細かい事を考えていたら時間がかかって仕方ない。

一応剥いておいた。



「......ぅ.....痛い....」

玉ねぎが目にしみて視界がボケてしまう。

次はジャガイモだ。

乱切りにするとメモに書いてあった。

.........乱切りってなんだろう。


とりあえず食べやすい形に切っておいた。

次は人参だ。

ジャガイモに比べて皮が剥きやすい。




「.......」


そういえば最近煉獄さんのお父様の姿を見かけなくなった。

少し前に酒は辞めたと煉獄さん言っていたけど
どこかお勤めにでも行っているのだろうか。



「....っ」

考え事をしていたら少し指を切ってしまった。






「調子はどうだ!」

「.........わっ?!」

突然煉獄さんが後ろから私の手元を覗き込んできた。






メモを隠すようにそっと帯に挟む。

「.....あっ、危ないので離れて下さい」

「見るくらい良いじゃないか!む!指から血が出ているぞ!」

「このくらい平気です。それよりも訓練中煉獄さんに突き飛ばされた背中の方が痛いですよ」

「よもや!それはすまない!」


煉獄さんが来たせいでメモが見れなくなってしまった。

これでは次何に取り掛かったらいいか分からない。


..........早く戻ってくれないだろうか。


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作者名:もち | 作成日時:2020年11月16日 19時

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