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「しのぶさん!!!!」
「どうされましたか?そんなに慌てて」
「わ、私に料理を、教えて下さい」
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『 俺の屋敷に泊まって行きなさい 』
あの後激しく動揺した私は
咄嗟に
「では、今日の晩御飯は私が作ります」
と、思ってもいない事を言ってしまった。
今のは冗談です、と言おうと思えば言えた。
しかし煉獄さんがあまりにも喜ぶので
引き返せなくなってしまった。
煉獄さんには食材の買い出しと
着替えを取りに一度蝶屋敷へ戻ると伝えて
現在に至る。
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いつもお世話になっている煉獄さんに
感謝の気持ちを込めて晩御飯を作りたいと
しのぶさんに伝えた。
「......いつもお手伝いをするだけで
一から一人で料理をした事がなく困っています」
「....なるほど!では明日ゆっくり教えてあげます♪」
「い、いえ、今日作ると言ってしまったのです」
「それはまた急に...」
しのぶさんは初心者でも簡単にできそうな肉じゃがと
卵焼きと味噌汁の作り方を教えてくれた。
「朝食みたいなメニューですが
時間がないので仕方ありません....!
あの煉獄さんではきっと足りないと思うので
先程揚げたお肉も持たせてあげましょう!」
「何から何まで本当にありがとうございます...」
しのぶさんの優しさにぐっと涙を堪える。
「うふふ、応援しています。
帰ったら煉獄さんの反応教えて下さい♪」
「はい.....!」
しのぶさんはにっこり笑いながら
両手でギュッと私の手を握ってくれた。
急いで食材を調達して煉獄邸に向かう。
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作者名:もち | 作成日時:2020年11月16日 19時