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「よし！」
両手でパチンと頬を叩く。
自分の歩く足音と息を吐き出す音が
辺り一面に響き渡る。
「...........」
どうして煉獄さんは私を弟子にしてくれたのだろう。
何の取り柄もないのに。
......いや、今はそんな事を考えている場合ではない。
このペースでは確実に間に合わない。
煉獄さんをがっかりさせたくない。
もっと早く、
「......？！」
突然ドンっと大きな衝撃を受け尻もちをついてしまった。
「調子はどうだ！！！」
見上げた視線の先には煉獄さんの姿があった。
「...........お、驚きました....何故ここに」
「心配になってきてみたのだが！もうこんな所まで下っていたのだな！立派だ！偉いぞ！」
そう言ってしゃがみこむと、私の顔を確認し、元気そうで何よりだ！少しここで休憩しなさい！と言ってきた。
数時間ぶりに木箱を降ろす。
「.....身体が軽いです」
「うむ！心細くはなかったか！泣いてはいないか！」
「ふふっ....」
安心感やらなんやらで思わず頬が緩む。
「うむ！その笑顔があれば大丈夫だ！
登りより下りの方がキツかっただろう！怪我はないか」
「は、はい。大丈夫です」
「それは良かった！ならば水分補給だ！」
「...ありがとうございます」
水を飲み一息ついていると、突然腕を掴まれた。
「これはどうした！怪我をしているではないか！」
「木にもたれかかった時に負った傷です。このくらい大した傷では...」
傷よりも掴まれた腕の方が痛いのですが.....
「うむ！大したことないのであれば、大したことはないな！しかしせっかくの顔が泥だらけだな！」
.
煉獄さんの手が頬に触れる。
「......っ」
「む？どうした！」
「......そ、そんなに強く擦らなくても.....土は落ちます」
煉獄さんは少し驚いたような顔をした後
そうか、それはすまないと力を加減し、
頬や衣類についた土をはらってくれた。
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もち(プロフ) - ぶどうさん» ぶどうさん、はじめまして！コメントありがとうございます！煉獄さんの小説で初めて書いた作品なのでそう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)！優しい煉獄さんたまらないですよねえ(TωT) (2021年2月11日 21時) (
レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 面白いです!煉獄さんが優しくてキュンキュンしてます！ (2021年2月7日 7時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - tsukiさん» tsukiさん、はじめまして！そう言ってもらえてとても嬉しいです！！ありがとうございます＾＾続編も胸きゅんさせられるように頑張ります♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん、はじめまして！最高の褒め言葉ありがとうございます。嬉しいです。引き続きよろしくお願いします♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - はむぼしさん» はむぼしさん、はじめまして！ありがとうございます！面白いのかなあと少し不安でしたがそう言っていただけてとても嬉しいです；；その後の関係も一生懸命考えているので少々お待ちください＾＾♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2020年11月6日 17時
