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やっとの思いでスタート地点にたどり着いた。
この山には薬の葉を取りに父と何度か訪れていたが、今日はこの木箱のせいか、まったく別の場所にいるようだ。
「.....麓だ」
........それにしても、もしあのまま宇髄さんが来なかったら私はどうなっていたんだろう。
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Aが山へ行ってから三時間が経った。
ちゃんと戻ってこられるだろうか。
『お前の普通は普通じゃない』
『訓練に口出しするつもりはないがあんな戦い方も分からない女を初っ端放置するのはどうなんだ』
宇髄に言われた言葉が頭を過る。
「......うむ」
確かに言われてみれば...
一日も早く剣士にしたい一心で、Aが女だという事をまったく気にも止めていなかった!よもや!
俺とさほど変わらない齢とはゆえ初日にこれはいかんな!!!
感謝するぞ、宇髄!!
「無事でいてくれ!!!」
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折り返し地点についた。
きっと煉獄さんは私が日が沈むまでに戻らなければ迎えに来るに違いない。
そんなのは嫌だ。
私は歩く速度を早めた。
「...ぅ、」
下りはバランスを崩しやすく何度も木にもたれかかってしまう。
木のとげが手に刺さってて痛い。
こんな事すら簡単にできない私はなんて無力なんだろう。
気を抜いたら泣いてしまいそうなほど辛い。呼吸がしにくい。
「........っ」
少し意識が朦朧としてきた。
ふと煉獄さんに言われた言葉を思い出した。
『 心を燃やせ 』
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もち(プロフ) - ぶどうさん» ぶどうさん、はじめまして!コメントありがとうございます!煉獄さんの小説で初めて書いた作品なのでそう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)!優しい煉獄さんたまらないですよねえ(TωT) (2021年2月11日 21時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 面白いです!煉獄さんが優しくてキュンキュンしてます! (2021年2月7日 7時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - tsukiさん» tsukiさん、はじめまして!そう言ってもらえてとても嬉しいです!!ありがとうございます^^続編も胸きゅんさせられるように頑張ります♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん、はじめまして!最高の褒め言葉ありがとうございます。嬉しいです。引き続きよろしくお願いします♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - はむぼしさん» はむぼしさん、はじめまして!ありがとうございます!面白いのかなあと少し不安でしたがそう言っていただけてとても嬉しいです;;その後の関係も一生懸命考えているので少々お待ちください^^♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2020年11月6日 17時