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風のように去っていく煉獄さん。
突然訳がわからない事を言ってきたので、思わず声を張り上げてしまった。あんなに声を張り上げたのはいつぶりだろうか。
私はずっと父母から大切に大切に育てられ、村に鬼は出ず、危険にさらされる事もなかった。
私よりずっと幼い子供や同い年の子供が鬼殺隊に入ったり、訓練しているのをいつも遠くから見ていた。
大して大きな怪我をした事もなかったので、この前の襲撃で負傷した腕を見て母はとてもびっくりしていた。
この擦り傷だらけの両手を見たらまた驚くだろう。
あの日から起こることすべてが新鮮だ。
___そしてずっと煉獄さんの事ばかり考えている
「.......」
冷静になってみると、一人で最後までやりたいなどと子供みたいな事を言ってしまった。
恥ずかしい。けど言ったからには頑張らないと。
___________
_________
一時間半後
「た、ただいま....戻りまし......た....」
ペタンと地面に座り込み呼吸を整えていると
煉獄さんがものすごい速さで飛んできた。
「おお!!待っていたぞ!ギリギリ間に合ったな!想像以上の出来だ!」
「.......わわ、」
頭を強く撫でられた反動で咄嗟に後ずさりしてしまい、それを見た煉獄さんはすまない!と手を離した。
それもつかの間
私の頭の上に再び煉獄さんの手が。
「.......?」
「君が、無事で良かった。」
「...........」
今度はとても優しく頭を撫でてきた。
温度差で風邪でも引いてしまいそうだ。
「......って.......」
なんでそんなにボロボロなんですか。
私が驚いた顔で煉獄さんを見ていると、
「ああこれか!!冨岡と手合わせをしていたのだ!!つい本気になってしまってな!!」
と無邪気に笑った。
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もち(プロフ) - ぶどうさん» ぶどうさん、はじめまして!コメントありがとうございます!煉獄さんの小説で初めて書いた作品なのでそう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)!優しい煉獄さんたまらないですよねえ(TωT) (2021年2月11日 21時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 面白いです!煉獄さんが優しくてキュンキュンしてます! (2021年2月7日 7時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - tsukiさん» tsukiさん、はじめまして!そう言ってもらえてとても嬉しいです!!ありがとうございます^^続編も胸きゅんさせられるように頑張ります♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん、はじめまして!最高の褒め言葉ありがとうございます。嬉しいです。引き続きよろしくお願いします♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - はむぼしさん» はむぼしさん、はじめまして!ありがとうございます!面白いのかなあと少し不安でしたがそう言っていただけてとても嬉しいです;;その後の関係も一生懸命考えているので少々お待ちください^^♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2020年11月6日 17時