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41話 未知 ページ41

帰路の道中



『陰陽師、陰陽師、...』





呟いてみても、なんにもわからない
西洋で言う魔術師みたいなものだろうか
それとも呪い師なのだろうか
なにか文献を漁ってみよう...


ぽけーと空を眺めながら屋敷の中に虚ろに入っていくと、
義勇さんがいた


「A、お話は済んだのか」



『っわ、義勇さんどうしてここに』


「どうしても何も、ここは俺の屋敷だ」



ぱっと我に返って見回す
全く自分の屋敷だと思い込んでいた



『あ、本当だ、全然気が付かなかったです
帰り慣れているから、つい』





義勇さんは縁側沿いの方へ歩いて行って
座布団を引いてきて、ぽんと叩いた
座れ、ということだ
私のお馴染みの席





_________________

冨岡SIDE_______________




気が逸れているにほどがある、という様子で歩いてきたA
自分の屋敷と勘違いして、今もまだ空をぽやんと眺めている

茶を淹れて持っていくと、『あ、どうも』と言って
高温も害せずごくごくと飲む
これは重症だ



「...A、お館様のお話はどうだったんだ」


『聞いてください義勇さん、私陰陽師の子孫なんですって』




他人の噂話をぽろっと口にしたような口調で言う
目が点になるとはこのことか



「陰陽、、なんだ?」


『陰陽師ですよ、呪術師の類だそうです
ほら、占いとかまじないをするあれです』


「?それが、Aの祖先にいると、」


Aは深く頷いて、それからお茶請けに手を伸ばす
既に驚きを通り越して、無の境地にでも入っているのか
今は頭が空っぽのようだ





『私の祖先が最強の陰陽師だそうで、
私にもその力があるのでは、とおっしゃられました』



「...そんな力あったか?」



『そうなんですよ!!』



Aは頬に菓子をつけたまま ずいッと顔を寄せる
...驚いた
急に活気を取り戻したように、菓子を飲み込む
つい気になって頬の菓子は取ってやる
Aは顔をくっつけたままに話す



『私、予言なんてできないですよね!!!
太陽を操るなんて!むりむりむりです!!!!
雨を降らせる!?やったことないですよ!
私異能力使いに見えますか!』


「、A...少し離れろ」


『ねぇ義勇さん!どうやったらいいと思いますか!!?
どうしたら私___』



「なにやってるの」



二人してぱっと振り向く



『宇随さん!時透くん!』


「なんだぁ邪魔したか?」



悪戯に笑う宇随と時透をAは屋敷に招いた
俺のだが

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紗夜菜(プロフ) - はいっ!更新楽しみにしています。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - いえいえ、誰にでも間違いはつきものなので! (2020年4月21日 7時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - 冨岡さんの「冨」は、「富」では、ないですよ。 (2020年4月20日 17時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそ | 作成日時:2020年2月3日 1時

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