30話 勘 ページ30
宇随SIDE_______________
夜になった
そして、京極屋北の部屋には、鬼がいた
Aの言った通り、まさに狩りに出ようとするところだった
「へぇ何アンタ、どうしてここが分かったの?
柱だから?」
「俺が祭りの神だからだ!!」
そういってすぐあっけなく首が切れてしまった
拍子抜けだ
ついてきた炭治郎は目を丸くしている
もう上弦を倒してしまった、と
でも、なんだろうな感覚が軽すぎる、手ごたえがない
なにかおかしい
上弦だと考えていたが、まるでそうは思えない
「よくもアタシの頸を斬ったわね!!ただじゃおかないから!!!」
「お前本当に上弦かよ、弱すぎだろ」
「許さない許さない!!!」
...頸を斬ってるのに体が崩れない
なんで喋れるんだ
、、、そうか!Aが言っていた違和感はこれだったのか
欠けていた、のはこれだったんだな!!
「見つけたぞ!!片割れぇッッ!!」
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ASIDE_______________
「うぉし!俺は荻元屋の通路から鬼を追うぜ
鬼がいたら合図をする!!」
『分かった!その間に私は遊郭の人たちを避難させる
ド派手な戦いになりそうだから!』
伊之助の合図が来るまでに急いで避難させないと
戦いに巻き込まれてしまう、巻き込んでしまう
もう嫌なんだ、人が死ぬのを見るのは
京極屋、蕨姫のいる場所からは特に遠ざけないと...
はッ、と思いついて私は京極屋の近くから大きく狼煙を上げた
そして、高台に上り半鐘を煩く鳴らした
『火事だ!』と喉が枯れんばかりに叫んだ
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善逸SIDE_______________
俺は遊郭の中心から少し離れた切見世へ行った
宇随さんのお嫁さんがいるという
中に入ると暴れていた帯を制し、その人に駆け寄る
「ひ、雛鶴さんですか?俺は宇随さんの部下です助けに来ました!」
「ありがとう、、天元様...」
「あっこ、これを!解毒薬!すぐに効くはずですから」
にしても、こんな美人を傷つけるなんて、最低な鬼だ
絶対に俺たちで首を斬ってやる
と、思っていると
ドでかい半鐘の音が響いた
耳を澄ませると
Aの『火事だ』という声が微かに聞こえる
そうか、
「え...火事、?」
「いや、仲間が人を避難させています」
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紗夜菜(プロフ) - はいっ!更新楽しみにしています。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - いえいえ、誰にでも間違いはつきものなので! (2020年4月21日 7時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - 冨岡さんの「冨」は、「富」では、ないですよ。 (2020年4月20日 17時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みそ | 作成日時:2020年2月3日 1時