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よろしくお願いします、と担任の先生への挨拶をし終わり、先生と共に自分のクラスに向かう。漫画でよくあるように、転校生はまずみんなの前で挨拶をしなければならないらしい。人前が苦手な私の心臓はさっきから落ち着くことを知らない。


___でも、変わるって決めたんだ。うじうじしてちゃだめ。


そう自分に言い聞かせ、「入っていいぞ」という先生からの言葉を合図に勢いよく教室の扉を開けた。


途端みんなの視線が私に集中する。頭がぐるぐるして自分の心臓の音しか聞こえない。


___転校生だからみんな見てるだけ。大丈夫、大丈夫。


そう心の中で唱えてから、大きく息を吸い自己紹介を始める。


「今日から転校してきました。水川Aです。仲良くしてください。よろしくお願いします」


言い切るとパラパラと拍手の音が起こり、あちこちから「よろしくー」という声が聞こえてきた。よかった、受け入れてもらえたみたい。



「水川の席はあそこだな。蜂楽の隣……ってあいつまた寝坊か?」


先生の指が指された方を見ると、一番後ろの席が二つポツンと空いていた。私は窓側に座れば良いらしい。


___ばちら?変わった名前。仲良くなれるかな。


空いている二つの席のうち、窓側の方に腰掛けようとした瞬間、教室のドアが勢いよくガラガラっと音を立てて開く。


音のする方を見ると、ぱっつん前髪で襟足に黄色いインナーカラーを入れた男の子が立っていた。じっとこちらを見てくる。


「あー!俺の隣、知らない子がいる!」

「蜂楽!まずは遅刻したことを謝れ!」

「あっごめんねセンセー」


教室中に笑いが溢れる。彼が蜂楽くん。クラスのムードメーカー的な存在であることは登場からたったの数秒で明らかだった。

「それから、水川は今日から来た転校生だから、隣のお前が色々教えてやれよ」

「あーい♪」

そう言って軽い足取りで私の隣に座る。ニコニコしてこちらを見てくれるから、反射的に私もニコニコして返す。


「蜂楽くん、水川です。よろしくお願いします」

「うん!よろしくねー転校生ちゃん♡」


なんて、とびきりの笑顔で話してくれるから、緊張していた心が少しほぐれた。蜂楽くんが隣でよかった。

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YUY - やばい…めちゃくちゃ好きです…いつかまた更新してくれたら嬉しいです!! (2022年12月20日 20時) (レス) @page7 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
kimetsu0505(プロフ) - まるさん» ありがとうございます〜〜!!!めちゃくちゃ嬉しいです…!!今大学の準備で忙しいので落ち着いたら続きアップしますね!! (2022年3月29日 1時) (レス) id: f5ab4246cc (このIDを非表示/違反報告)
まる - めっちゃ面白いです!!めっちゃくちゃ好きです!!更新頑張って下さい! (2022年3月23日 18時) (レス) @page7 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さにか | 作成日時:2022年3月4日 1時

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