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───同時刻、社会科準備室
「急に呼び出してなんのつもりだァ?」
「折り入って大事な相談がある!!!」
「……他を当たれェ」
不死川を呼び出したのは他でもない、乙葉の事。
「実はだな、」
「勝手に話進めんなや」
「最近告白されたんだが、」
「だから他を当たれっつってんだろうが」
「それにそういった事は乙葉に相談したらいいじゃねェか」
「今日アイツ来てたよなァ?」
「…相談というのは彼女のことでな」
はぁ、と溜息をついた彼が教室のドアを閉める。
「乙葉に告白されたのかァ?」
なんだかんだ言うわりに話を聞いてくれるらしい。
仕事の時もだが意外と彼は面倒見がいい。
俺は今までの成り行きをすべて彼に打ち明けた。
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本当は内心に留めておくつもりだった。
しかし
2日前の夜
どうしても乙葉の事が心に引っかかり
ひとまず飯は保留にしてほしいと彼女に連絡した。
その直後電話が鳴って
『煉獄さん!急に電話してすみません』
「構わん!どうしたんだ?」
『なかなか都合が合わないみたいなので先に言っておこうかと思いまして』
『一度断った身ですが……煉獄さんのことが…その』
『好きに…なりました』
『私で良ければこれから……よ、よろしくお願いします!ではまた!』
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「その後一方的に電話を切られてしまった」
「それで?結局お前はどっちが好きなんだァ?」
「正直どちらも大切だ」
「……はァ」
「けど」
『先生がついに付き合えるかもって思ったら
急に寂しくなっちゃって、泣いたんです。』
「乙葉を傷つけてまで付き合いたいとは思わない」
「それもう答え出てんじゃねェか」
「しかし、」
「誰も傷つけたくないってかァ?こうなった以上それは無理だと思うぜ。そこはお前が責任持ってどうにか償え」
彼の言葉が俺の胸に重く伸し掛る。
確かにその通り、だが何ヶ月も
想いを寄せていた彼女への気持ちが
急に無くなるわけがない。
だからこそ胸が痛くて
どうしたらいいのかが分からない。
「……はぁ」
「お前が溜息つくとか気持ちわりィぞ」
「気持ち悪いとはなんだ!!」
「…まぁ兎にも角にも断るなら早い方がいいと思うぜェ」
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もち(プロフ) - まゆさん» まゆさん!コメントありがとうございます(´ノω;`)ウウ 体調まで気遣って頂けて嬉しいです!泣 仕事は忙しいですが身体はバリバリ元気なのでGWは更新頑張ります♪ (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - さくらさん» さくらさん、ありがとうございます〜(TT)!コメント嬉しすぎて仕事の疲れぶっ飛びました!笑 更新頑張りますね♪ (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん!コメントまでありがとうございます(;ω;)♪感情移入して貰えて嬉しいです....!続編も切キュン目指して頑張ります。引き続きよろしくお願いします(*´∀`) (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - yumekoさん» yumekoさん返信が遅くなって申し訳ございません(´ノω;`)!煉獄先生どうするんでしょう(T ^ T)笑 書いてて恋愛ほんと難しいなって頭抱えてます、、笑 やっとGWなので!更新頑張ります!あたたかいコメントありがとうございます!泣 (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 愁さん» 愁さん!返信が遅くなってすみません。゚(゚´Д`*゚)゚。ありがとうございます♪愁さんの叫び声ばっちり届きました!笑 近々更新しますので少々お待ちください(*^^*) (2021年4月28日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2021年3月20日 16時