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大広間に着く頃にはすでに沢山の隊士が集まっていた。
来る途中、強引に炎柱様を説得して時間差で広間に入ったため、なんとか注目を浴びずに入ることができた。
席は階級ごとに分かれていて私は入口付近の癸テーブルへと案内される。………はずだった。
「Aさんはこちらへどうぞ！」
なのに、席案内をしている隊士は癸と書かれた席札をすり抜けて奥へ奥へと進んで行く。
「あ、あの！私の階級は癸です！」
「継子や弟子は師範の隣と決まっているんですよ！炎柱様から聞いていなかったですか？」
「………」
聞いてない。
それどころか炎柱様の弟子だということすら忘れてた。
そっか。言ったら私が断るからあえて炎柱様は言わなかったんだ。完全にやられた…
私のような新米隊士が柱の席に座るなんて場違いにも程がある。なにより炎柱様の隣になんて座ったらどれだけ睨まれることか。
ひとまずここは、
「す、すみません！
急用を思い出したので帰ります！」
「え？！ちょっと……！」
───逃げる！
そう思って勢いよく振り向いた時、
顔が、誰かの身体にぶつかってしまった。
「いってェなァ」
「……ひっ」
頭上から、低い声。
咄嗟に顔をあげると血走った目の風柱様が怖い顔で私を見下ろしていた。殺気、殺気、殺気。恐ろしいなんてもんじゃない。
思わず一歩下がれば、背中にまた誰かの身体が当たって
「何してんだ？」
振り返れば、2m級の大男が。
あ、確かこの人は…
髪の毛を下ろしていて一瞬誰か分からなかったけど、前に一度だけ蝶屋敷で話した音柱様だ。
柱二人に挟まれるという予想外の展開に、私はおずおずと肩を竦めた。
「……ませ、ん」
「あ？」
「……ぶつかって、すみ、ません」
もしかしたらこの人……炎柱様より怖いのでは……
「つかもう始まっから席つけ」
「……わ…私は急用があるので！」
「なに？帰んの？」
「はい！では！」
そう言ってぺこりと頭を下げると
不意に音柱様の視線が私の背後へと向けられた。
それとほぼ同時、誰かに首根をガシッと掴まれ、首がしまる。
「う、ぐ」
「こらこら、どこへ行くんだA」
「ひぃっ、ぇ」
結局炎柱様に見つかってしまった私は強制的に柱テーブルへと座らされるのだった。
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もち(プロフ) - さゆさん» さゆさん、はじめまして！読んでいただきありがとうございます！裏はパスワードではなくマイページ→設定→コンテンツの設定(18歳以上ですか？にチェック)をしてもらえると私の作品一覧に出てきます！よろしくお願いします！ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c7f5481e11 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - はじめまして！キュンキュンしながら読ませて頂いてます！裏ページを読みたいのですが、パスワードが分からず辿り着けません。どうすれば読めるのでしょうか？宜しくお願いします！ (2023年4月1日 23時) (レス) id: 2c44582f68 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - まっひーさん» まっひーさん！！コメントありがとうございます！嬉しいです！もちもSな煉獄さんが大好きでしてﾌﾌﾌ(´^∀^｀)ﾌﾌ (2021年12月22日 11時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - うひゃぁ〜！煉獄さんかっこいい！！ (2021年12月21日 20時) (レス) @page43 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 衣世さん» 炎柱様の衣世さん！最後まで読んでいただきありがとうございます！！実にいい響きですね( ｰ̀∀ｰ́ )ニヤニヤしちゃいますw後日談の更新も頑張ります〜！！ (2021年12月17日 14時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2021年10月5日 10時
