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その夜、炎柱様に誘われ、街の料亭へ。
「ほら、好きなだけ食べるといい！」
「わぁ……」
「他にも頼みたいものがあったら遠慮なく頼みなさい！」
「ありがとうございます！」
横並びの席に座り、両手を合わせる。
目の前のテーブルには天丼、天ぷら蕎麦、鰻重、海老ふらい、鶏の唐揚げ、さつまいもの味噌汁と沢山のご馳走が並んでいる。
幸せすぎてどうにかなりそうとはまさにこの事をいうのだろう。
「いただきます」
まずは海老ふらいをもぐもぐ。
「うまいか？」
「はいっ！！とっってもおいしいです！！」
「それは良かった！！」
首をぶんぶん振る私に、食後にわらび餅と杏仁豆腐も追加してやろうな、と優しく微笑む姿は、まるで天女さまのようだった。いい人だ。
「それで、君は恋に興味がないと言っていたが過去に何かあったのか？」
「………」
なんて思った矢先、突然の直球弾。
炎柱様の事だから一度答えだしたら根掘り葉掘り聞いてきそう。こういう場合は無視が一番。
そんなことを思いながら、私はかぼちゃの天ぷらをぱくっと頬張る。かぼちゃの甘みが口の中に広がって自然と顔がにやけてしまう。衣がさくさくしてて堪らない。
「君の好きなタイプを聞いてもいいだろうか！」
「………」
次はお蕎麦の海老天。
こんなに大きな海老を食べるのは生まれて初めてかもしれない。やっぱりちゃんとしたところの天ぷらは格別だ。美味しすぎてほっぺたが落ちそう。
「なるほど！！一切答えないというわけだな」
「………」
「では質問を変えよう！
君の一番好きな食べ物はなんだろうか！」
「天丼です！！！」
そう言って海老天をごくんと飲み込んだ時だった。
「 ――――― 」
突然、外から甲高い女性の悲鳴が聞こえてきた。
すかさず炎柱様が立ち上がり、外に飛び出していく中、私は目の前のご馳走をじぃっと眺め
「………」
数秒おいてから、炎柱様の後を追った。
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もち(プロフ) - さゆさん» さゆさん、はじめまして！読んでいただきありがとうございます！裏はパスワードではなくマイページ→設定→コンテンツの設定(18歳以上ですか？にチェック)をしてもらえると私の作品一覧に出てきます！よろしくお願いします！ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c7f5481e11 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - はじめまして！キュンキュンしながら読ませて頂いてます！裏ページを読みたいのですが、パスワードが分からず辿り着けません。どうすれば読めるのでしょうか？宜しくお願いします！ (2023年4月1日 23時) (レス) id: 2c44582f68 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - まっひーさん» まっひーさん！！コメントありがとうございます！嬉しいです！もちもSな煉獄さんが大好きでしてﾌﾌﾌ(´^∀^｀)ﾌﾌ (2021年12月22日 11時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - うひゃぁ〜！煉獄さんかっこいい！！ (2021年12月21日 20時) (レス) @page43 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 衣世さん» 炎柱様の衣世さん！最後まで読んでいただきありがとうございます！！実にいい響きですね( ｰ̀∀ｰ́ )ニヤニヤしちゃいますw後日談の更新も頑張ります〜！！ (2021年12月17日 14時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2021年10月5日 10時
