鬼滅の刃～星々の導き～ (ページ44)

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第38話刀の色ページ44

「落ち着いたか？」

「はい…。心配かけてすみません…。」

「それにしても、ひょっとこ面が嫌いなんて初めて聞きました。何かあったんですか？」

「実はですね…」

実は私、10歳の頃学校からの帰り道にひょっとこの面を被った人に誘拐されかけた事があったんです。

「なんだそりゃ。派手な事件だな。」

「まあ、さっきのは忘れてください。
とりあえず、刀抜いてみますね。」

そう言って、刀を抜いた。

「日輪刀は別名、色変わりの刀と言ってなぁ。
持ち主によって色が変わるのさぁ。」

まあ、そうだとは思ってましたけどね…。
どんな、色になるのか楽しみだな～。

色はすぐに変わった。
刀身は紺色に染まっていき、最後に白と金の点々模様が星のように現れた。

「なんか、すごい抜刀だったな。」

「俺は鮮やかな赤が見たかったけど、黒じゃなかったから許してやるよ。」

「黒い刀？誰かいたんですか？」

「知らないのか、A。竈門だよ。
あいつの刀は漆黒だ。」

そうなんだ。普通にそう思った。

すると、姫妙子がすごい速さで来た。

「A！初メテノ任務ガ来タヨ！準備シテ！」

来た！初めての任務！

「場所はどこ!?内容は!?」

「場所ハ北里山！北里山！ソコニ鬼ノ里アリィ！
鬼ノ数、オヨソ15体！15体！」

「15体!?嘘でしょ!?」

「今さらビビってどうする～。
最終選別で鬼を65体倒したAさん～。」

「それはたまたまですよ、師範！
それに、今回は鬼殺隊士としての初めての任務。鬼の強さもどのくらいか分かりません！」

「お前なら大丈夫だろ。
とりあえず、隊服に着替えてこい。
鴉待ってるぞ。」

「分かりましたよ。」

私はそう言って部屋に行き、隊服に着がえた。

それにしても、この隊服軽いな～。
すごい動きやすい。

「着替え終わりましたよ、師範。」

「おう。だったらそこに座れ。」

なんだ？師範にしては、珍しいな。

「これ、俺からの入隊祝いだ。」

そう言って机の上に置いたのは、羽織りと簪だった。どちらも星空を現しているのか、紺が中心になっている。

「お前に、その隊服と刀だけは地味すぎるからそれつけて任務に行け。」