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第30話 最終選別 ページ36

「師範、おはようございます。ついにこの日が来ましたね。」

「そうだな。今年も何が起きるか分からねぇ。
本気で派手にいけよ。そして絶対に死ぬなよ!」

「当たり前じゃないですか!」


そして、私は服に着替え持っていく物を準備した。

えっと、刀とカナヲさんからもらった油とマッチも持っていかなきゃ!

持ち物の整理も終わり、藤襲山に行かなかくてはいけない時間がやってきた。
師範と雛鶴さん、須磨さんにまきをさんが家の外まで来てくれた。


「大丈夫だ、A。お前ならやれる!」

「戻ってきたら美味しいご飯たくさん用意しておきますね。頑張ってください。」

「死なないでくださいね〜、Aちゃん!」

「こら須磨!泣いてどうする!
とにかく、頑張れよ。A!」

「はい!最終選別、頑張ります!」


そう言って私は藤襲山に向かった。
師範は私が見えなくなるまで、見送ってくれた。



藤襲山には、藤の花がたくさん咲いていた。

すごい。こんなに藤の花が咲いてるなんて…。確か藤の花って鬼の嫌いな花なんだよね。

人が集まってる場所に行くと、そこには30人くらいの人がいた。

最終選別って一度に30人くらいの人が集まるんだ。


そして、一瞬だけ懐かしい雰囲気を感じた。

誰だろう…。一瞬だけ知ってる人の気配がした。
まあ気のせいか。

すると、別の方向から声が聞こえた。


「最終選別なんて余裕!しかも、見たところによると、この中で1番強いの俺じゃん!みんな弱すぎ〜。」


そうかな。あの人、私より弱くね。こういう人には忠告しておかなきゃ。

そう思いながら、私のその人に向かって近づき目の前でこう言った。


「最終選別、舐めない方がいいよ。私の師範が言ってた。
"最終選別を舐めてるやつは死ぬ"って。」

「は。だからなに?俺より弱いくせに、変なこと言わないでくれる。ムカつく。」


何を言われても引き下がらない。それが私だから。


「お前、ムカつくから最終選別の前に痛い目にあわせてやるよ。」


そいつは、私に一発殴りかかってきた。

人が忠告してやったのに、何様のつもり!怒らせないでよ!

私はそいつの拳を手で受けとめた。


「おい、離せよ。」

「離して欲しいなら、自分で私の手をどければいいじゃない。私より強いんでしょ。
だったら抜けるはずだよ。」


ムカついた時の私は、とにかく煽る。煽りまくる!

すると、前から声が聞こえた。

第31話 会うはずのない親友→←第29話 油とマッチ



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printemps(プランタン)(プロフ) - SAKURAさん» いえいえ♪ (2020年6月20日 20時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ありがとうございます! (2020年6月20日 20時) (レス) id: 05c236c558 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 気に入りました!!! (2020年6月20日 19時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - マイミーさん» (/// ^///)!ありがとよ! (2020年6月6日 7時) (レス) id: 1821f7acac (このIDを非表示/違反報告)
マイミー(プロフ) - 面白い〜!続きが早く見たいです!(*´∇`*) (2020年6月5日 23時) (レス) id: 081b182a95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SAKURA | 作成日時:2020年4月6日 21時

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