鬼滅の刃〜星々の導き〜

第28話 譜面の継承 ページ34

星の呼吸を全て覚えた後、全集中・常中を会得する修行が始まった。

まず、全集中の呼吸というのは自分の力を最大限に引き出す技である。
それを四六時中やり続ける事が全集中・常中という技だ。

会得すると、身体能力が飛躍的に向上すると言われている。

常中の会得修行、1日目の私は10回くらい


「全集中の呼吸止まってるぞ〜！」


と師範に言われていたが、日を重ねていくにつれて言われる回数も減っていき、1週間たった時にはもう会得していた。

ちなみに、師範は


「おいおい、本当に1週間で会得したぞ。もしかして俺、A鍛えすぎたのかな。」


と少し驚いていた。


「常中、会得したので次の修行の内容を教えてください。師範。」

「そうだったな。次の修行は俺が柱の時に使っていた戦闘計算式"譜面"を習得することだ。」


譜面？計算ということは難しい公式とか覚えさせられるの!?

私の予感はまた的中していた。

習得の1日目と2日目は意味がわからん言葉をいろいろ言われ、頭は爆発寸前だったが3日目になるとなんとなく分かってきた。

そして1週間で、譜面を習得する事ができた。

師範は、


「お前、天才か？」


と1週間で習得した私にビビっていた。



それからは、最終選別までは基礎体力訓練と師範と稽古をしていた。
たまに、柱の人が遊びに来てくれたので一緒に稽古をしたりした。

1番手強かったのは不死川さんだ。
来た理由も面白かった。


「何で不死川さんが来たんですか？」


と私が聞くと、


「この前宇髄と会って話した時に"俺、Aの事鍛えすぎたかな"って言ってたからどんだけ強いか確かめるために来たんだァ。
あと、差し入れだァ。」


そう言って、おはぎを出した。
おはぎは好きだったので、後でみんなと一緒に食べた。

稽古の方は、不死川さんに攻撃をしかけても全て防がれる。攻撃の威力も師範以上だ。
流石、柱だ。

そして、呼吸を使わないと防げない攻撃を私は音の呼吸で防いだ。

すると不死川さんと師範が驚いた。
不死川さんが驚くのは分かるが、師範まで驚いていたため、私まで驚いた。


「A。お前いつ音の呼吸習得した？」

「星の呼吸を習得している最中に音の呼吸をしました。師範は耳が良いので、てっきり知ってるかと思ってました。」


すると師範は、


「夜に練習していたのは知ってたけど、まさか音の呼吸を習得しようと思ってたなんてな。
お前のそのド派手な性格、流石俺の弟子だな。」

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