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第25話 謎の書物 ページ31

「Aちゃん、何探してるの?」

「兄からもらった薬草帳です。お守りとして持っていこうかなと思って。

私の部屋にないなら、お兄様の書庫にあるのかな〜。

須磨さん、今から兄の書庫に行こうと思っているんですが、一緒に行きますか?」

「行きます!行きたいです!」

「分かりました、では行きましょう。」


そう言って私達は兄の書庫を目指して歩いた。


「ここが兄の書庫です。」

「すごい!たくさんの本が置いてありますね!」

「兄は本を集めるのが好きだったんで、辺り一面に本が置いてあるんですよ。

えっと、兄の薬草帳…あった!」


私はそう言って、1冊の本を取り出した。そして、取り出した薬草帳の隣にある1冊の本も気になった。

なんだろう…これ。こんな本初めて見た。

題名をみてみると、そこには"星ノ澤家の秘密"と書かれていた。

星ノ澤家の秘密!?もしかして、これはお兄様の秘密について書かれてるんじゃ!?

そう思いながら、ページを開けた。
中には1枚の紙が入っていて、その文字はお父様とお母様のものだった。

間違いない、これだ!だけどまだ解読は途中みたい。これは、私が解読しなきゃ。


「Aちゃん?どうしたんですか?」

「いいえ、何でもありません。」


とりあえず、この事は師範に黙っておこう。何か分かったら伝えよう。


「須磨さん。探し物は見つかったので、そろそろ部屋に戻りましょうか。」

「そうだね!天元様も心配してるかもしれないし!」


多分心配はしてないと思うよ須磨さん。

そう思いながら、師範のいる部屋に戻った。


「おかえり、遅かったじゃねーか。」

「すみません、探し物がなかなか見つからなくて。」

「Aさん。その刀は日輪刀ですか?」

「はい。兄と戦った時に折れてしまったんですけど。」

「へぇ、A。それ見せてみろ。」

「へ?いいですけど。」


私は師範に刀を見せた。


「なるほど。濃い紫に白い点々模様がある刀か。にしてもそれ、すごい刃こぼれだな。そんなんで戦ったのか?」

「私の家、刀の手入れ道具を持ってなくて…。でもそれ、一応言うと300年前のものなんですよ。
刃こぼれだけで他はボロボロになってないのがすごいと思いますけど。」


すると、師範が驚いた。


「300年前の刀なんてどこで手に入れたんだ?
もしかしてお前の先祖、鬼狩りだったのか?」

「その書物に私の先祖について詳しい事が書かれていると思います。
とりあえず、師範の家に戻りません?」

第26話 修行の内容→←第24話 私の家



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printemps(プランタン)(プロフ) - SAKURAさん» いえいえ♪ (2020年6月20日 20時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ありがとうございます! (2020年6月20日 20時) (レス) id: 05c236c558 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 気に入りました!!! (2020年6月20日 19時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - マイミーさん» (/// ^///)!ありがとよ! (2020年6月6日 7時) (レス) id: 1821f7acac (このIDを非表示/違反報告)
マイミー(プロフ) - 面白い〜!続きが早く見たいです!(*´∇`*) (2020年6月5日 23時) (レス) id: 081b182a95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SAKURA | 作成日時:2020年4月6日 21時

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