鬼滅の刃〜星々の導き〜

第2話 復活 ページ4

私は兄の体の中で何が起こっているのか分からなかった。



「やっと手に入れた。我の新しい体！
300年ぶりに我はまた鬼として復活することができたのだ。

これでまた人間を喰らう事ができる！」



兄はそういいながら、私に襲いかかってきた。

病弱だった兄だとは思えないほどの素早い動きに私はついていけず、庭に突き飛ばされてしまったが、なんとか致命傷は避ける事ができた。

それにしても、兄にとりついて私に攻撃してきた奴は一体何者なんだろう？

私は疑問を抱いていた。その時､



「今の一撃、お前を殺すつもりではなったのだがそれを避けたのか。流石静香の子孫だな。
面白い。復活後の最初に喰らう人間はお前にしよ
うではないか！」



兄はそう言った。


「あなたは何者!?
私のお兄様の体から出ていって！」



私は無我夢中で叫んだ。


「それは無理な話だ。
我は元々こいつが産まれた時からこいつの中にいたんだ。いくらこいつの妹に言われても無理だな、諦めろ。

それに我はもうお前の兄ではない。我に名前はないが、300年前の人間からは"厄災"と呼ばれていた。もう我のことを兄と言うな。」



と言い返された。

産まれた時からいた？意味がわかんない。兄はずっと兄だったし。
それに、300年前と呼ばれていた人がどうして兄の体の中にいたんだろう。

私の頭の中は混乱していた。

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