鬼滅の刃～星々の導き～ (ページ14)

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第9話栗花落カナヲページ14

数分後、泣くのをやめた私は炭治郎さんの所に行った。

「遅くなりました。それでは行きましょう。」

「そうだね。行こうって言いたいところだけど、Aの怪我かなり酷いから走れないだろ。
俺の背中に乗って。」

炭治郎さんはそう言った。

私は、ものすごく顔が赤くなってしまった。

「いや…そんな…炭治郎さんの背中に乗るなんて、恥ずかしいです。」

「恥ずかしい？何が？」

え!?私、この年で男の人の背中に乗るの!?

私がそう思ってると善逸さんが、

「心配しなくていいよ、Aちゃん。

炭治郎、自分より下の子を見るとまるで自分の妹みたいに世話しちゃう性格だから。」

と耳元で囁いてくれた。

「そういう事だから早く炭治郎の背中乗れ。」

伊之助さんが私を炭治郎さんのところに押した。

「じゃあ…よろしくお願いします…。」

「それじゃ出発するね！」

炭治郎さんはそう言いながら走り出した。

それにしても、炭治郎さん達走るの速くない!?

私はつい、そう思ってしまった。

だけど、なんか暖かい…。
私の兄とは別の暖かさを感じる。

私は、炭治郎さんの背中の上で寝てしまった。

私が寝ている時、炭治郎さん達は

「おいおい、嘘だろ!?Aちゃん炭治郎の背中の上で寝ちゃってるぞ！」

「えっホント!?」

「こいつ、スゲーな。」

「善逸A大丈夫かな～。俺体かたいから、寝心地とか大丈夫かな～。」

「やっぱとんでもねえ炭治郎だ。」

という会話をしてたそうだ。

「A！A！」

「…はい？」

「あっおきた！あと数分で屋敷に着くからね。」

「あの、ここからは私も走りますけど…」

「いいよ！いいよ！大丈夫だから！」

「あっはい……。」

数分後…。

「見えてきた！A！あれが"蝶屋敷"だ！」

えっ普通に大きい。私の屋敷より大きくない!?

あれ？門の前に人がいる。

「炭治郎～！ここだよって、
ええ！炭治郎の背中に…女の子がいる…。」

そりゃそうだ。普通驚くよね…。

「炭治郎さん…。もう大丈夫です。
屋敷にも着いたし。」

「そうだね！じゃあ降ろすよ！」

そう言って私を降ろした。

「カナヲ、この子が鴉で言ってた子だよ。」

「初めまして。星ノ澤Aといいます。本日はよろしくお願いします。」

「Aちゃんね。よろしく。私は栗花落カナヲよ。」