〜過去に戻って色んな人を助けようと思って立場逆転転校して参りました！！〜 (ページ46)

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霊：32話【鱗滝の暗示】ページ46

〜〜鬼殺隊本部〜〜

禰豆子「グ・・・・・・ウ・・・・・・ウゥ・・・・・・」

炭治郎「禰豆子・・・・・・！」

禰豆子が獣のように吠えてるのを見た炭治郎は腕を縛っている縄を引き千切った。

伊黒「！」

それを気づいた伊黒は炭治郎を押さえこもうとしたがいつの間にか後ろに来ていた冨岡が伊黒の腕を掴んだ。

伊黒「！？」

冨岡「・・・・・・・・・・・・・・・」

不死川の血を見て興奮状態になった禰豆子の姿を見てそろそろ止めといた方がいいんじゃはいのかと七花は不安な顔しながらとがめに声をかけた。

七花「ーーーなァ？とがめ・・・そろそろ止めさせた方がいいんじゃないのか？」

とがめ「ーーーいや待て。」

足を縺れさせながら縁側にとりついた炭治郎は禰豆子を見て掠れた声で叫んだら禰豆子はそれを振り向いた。

炭治郎「禰豆子！」

禰豆子「！」

禰豆子の目に必死の表情をしている兄が映った。

鱗滝『人はーー守り・・・助けるもの・・・・・・』

鱗滝が祈るようにかけ続けてた暗示。

禰豆子「フゥ・・・フゥ・・・フゥ・・・フゥ・・・」

目の前に蘇る父と母と兄と弟と妹達と過ごした平和な日々。

貧しくて辛い事もあったけれどーー幸せだった・・・

家族を愛していた・・・・・・

禰豆子「(人はーー・・・家族。傷つけない・・・・・・絶対に傷つけない・・・・・・)」

実袮の腕の傷口から血が流れてるのを見た玄弥は滝のような汗を流しながら必死に堪えた。

禰豆子「フゥ・・・フゥ・・・フゥ・・・」ﾌﾟｲｯ

不死川「！」

不死川が血の滴る腕を目の前に突き出されたが禰豆子はそれを耐え抜いてプイッと顔を背けた。

産屋敷「どうしたのかな？」

黒髪の少女「鬼の女の子はそっぽ向きました。」

白髪の少女「不死川様に三度刺されていましたが、目の前に血塗れの腕を突き出されても我慢して噛まなかったです。」

目の見えない産屋敷は結果はどうなったのかと尋ねてみたら二人の少女達が答えた。

産屋敷「ーーではこれで禰豆子は人を襲わない事の証明が出来たね。」

紅葉「(ウソでしょう・・・！？私と同じ稀血の持ち主である不死川師範を襲い掛からないなんて・・・・・・！？)」

紅葉は驚いた表情で戸惑った。

つづく