霊:8話【柱合会議】 ページ22
〜〜鬼殺隊本部〜〜
?「起きろーー起きるんだ!」
誰かが耳元で話しかけている。
?「オイコラ!やい!てめぇ!」
その声はだんだんと大きくなりそのうちに怒鳴り声になった。
?「やい!!いつまで寝てんだ!」
炭治郎「はっ!」
それを聞いた炭治郎は慌てて目を開けた。
白い玉砂利が敷きつめられた地面でうつ伏せに寝かされている。
ーーーいや、寝かされているというより転がされているというべきだろう。
腕を後ろ手に縛られていて動かせない。
ケガも手当てされておらずまだ体中が痛かった。
辛うじて頭を上げるとすぐとなりに覆面で顔を隠した男がいてさっきから怒鳴っているのはこの人のようだ。
覆面男「さっさと起きねぇか!!柱の前なんだぞ!!」
炭治郎「(柱・・・・・・?柱ってなんだ?何のことだ?)」
はっと目が覚めた炭治郎は焦った表情で辺りを見回ったら美しく手入れされた庭木や池見えている大きな屋敷の庭先だった。
その池を背景にはずらりと六人の男女が並んで炭治郎を見下ろした。
しのぶ「ここは鬼殺隊の本部です。貴方は今から裁判を受けるのですよ。竈門炭治郎君。」
そう言って微笑んだのは喋の羽織の女隊士ーー蟲柱・胡蝶しのぶである。
柱とは鬼殺隊の中でもっとも位の高い剣士達のこと。
使う呼吸の名をもって呼ばれる彼らこそが文字通り鬼殺隊を支えているのだ。
煉獄「裁判の必要などないだろう!鬼を庇うなど明らかな隊立違反!我らのみで対処可能!鬼をもろとも斬首する!」
炎のような髪をした炎柱・煉獄杏寿郎がきびきびと言い放つ。
宇髄「ならば俺が派手に頸を斬ってやろう。誰よりも派手な血しぶきを見せてやるぜ。派手派手だ。」
炎のような髪をした炎柱・煉獄杏寿郎がきびきびと言い放つとそれを受けて派手な化粧に派手な耳飾りを着けた音柱・宇髄天元が笑う。
甘露寺「・・・・・・・・・・・・」
その隣では桜色の髪の美少女が口元がモゴモゴと動いているが聞き取れなくて頬を赤らめながらこちらを見つめている恋柱・甘露寺蜜璃である。
悲鳴嶼「あぁ・・・・・・なんという見窄らしい子供だ。可哀相に。生まれてきたこと自体が可哀相だ。(泣)」
数珠を繰りながら涙を流す大男の岩柱・悲鳴嶼行冥。
時透「なんだっけ?あの雲の形・・・・・・なんて言うんだっけ?」
その場の出来事に何の興味も示さず空を見上げている少年は霞柱・時透無一郎だ。
つづく
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作者名:サンダーブリュッセル&黒魔霊歌 x他1人 | 作者ホームページ:紅葉のホームページはねぇよby浪川 そうだなby剣城
作成日時:2020年4月23日 19時