【鬼滅の刃】不死川の長女です。【キメツ学園】

9話 ページ10

sideA

A『…』

((不死川さんが上の空！！？))

眠たいですね。

杏寿郎｢む！不死川！今日は珍しく怠そうだな！｣

煉獄先生は相変わらずにお元気そうで何よりです…

歴史は興味深い分野ではありますが…

前の授業の響凱先生の音楽のせいです…多分。

A『すみません…』


気づいたら保健室の天井が見えます…

玄弥｢姉ちゃん！｣

チラリと横を見ると既に号泣している弟。

実弥｢大馬鹿野郎がァ…｣

どこ向いてるんですか？

玄弥｢姉ちゃん、熱計ろう！｣

A『熱？無いですよ？』

実弥｢馬鹿は風邪引いたこと気づかねぇから馬鹿なんだよ。馬鹿。｣

こんなに馬鹿を連発しなくとも…

A『私は平気ですけど…』

玄弥がベッドに登って来ました。

A『玄弥？』

玄弥｢自分を追い込む姉ちゃんも労らない姉ちゃんも嫌い…｣

カナエ｢はーい。少し診察しても良いかしら〜？｣

胡蝶先生…

実弥｢降りろ、玄弥。｣

玄弥｢姉ちゃんをあっためてる…｣

あらあら…

玄弥｢……｣

A『ありがとう、玄弥。』

可愛い弟ですね。


カナエ｢本当に大丈夫そう？｣

A『はい。』

逆にそんなに大丈夫じゃなさそうなんですか？

カナエ｢死に際って顔をしてるわ。｣

どんな顔。

カナエ｢煉獄先生の授業中に気絶して煉獄先生の呼びかけに目を覚まさないなんて…｣

それは確かに…

カナエ｢隣のクラスからも苦情が出るどころか3学年の教室に響いたのに、貴女全く目を覚まさないんだもの。｣

わお…

カナエ｢それどころか、煉獄先生の声を聞きつけた別階の不死川先生と弟くんまで教室飛び出して貴女を呼びかける始末で…｣

兄さん…玄弥……

ピピッ

体温計がなりました。

カナエ｢何度だった？｣

A『9度5分…』

カナエ｢早速病院に行きましょうね。｣

凄い笑顔で言われました…


実弥｢どこが大丈夫なんだ、馬鹿。｣

A『私的には休んだし大丈夫かと…』

玄弥とは隔離を希望しました。

移してはなりませんから。

最後まで抗っていましたけど…

玄弥｢姉ちゃんと一緒に居る！姉ちゃんの看病するから!!｣

実弥｢来んな！｣

兄に足蹴されて拗ねてます…


医者｢うん、インフルの反応はマイナスだし。頑張りすぎて身体がキャパオーバーしたんだよ。このまま仕事したら過労になって過労死になっちゃうから…休める時に休むんだよ。｣

はぁい。

過労死のくだりに兄は震えてました。

仮定の話なのに。

夕飯は兄の作ったお粥でした。

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