【鬼滅の刃】不死川の長女です。【キメツ学園】

40話 ページ41

side実弥

玄弥｢…zzZ｣

A『…ｽｩ……』

寝た。

実弥｢勝手に居なくなりやがって…｣

帰ってきたら玄弥にばっか構って

実弥｢…ズリィな玄弥は。｣

弟は無条件で可愛いのは分かる。

だからって何でもかんでも聞くのは違ェ。

ﾑｸ…

起きやがった…

寝たフリしとくか。

A『……』

ｷﾞｭｰ

は？

背中に抱きついてきやがった。

A『兄さん、起きてますよね？』

身体が無条件で反応する。

A『…兄さん、甘えちゃ、ダメですか？』

クソがァ…

寝返りして真正面に抱く。

A『ぁ…』

今更恥ずかしくなるなよ。

Aの足を両足で挟む。

逃がさねェからな。


実弥｢…もっと甘えて良いんだぜ。ったく、無理して背伸びしやがって…｣

A『下の子達の指標になりたかったんです。』

いつぶりにコイツから抱きつかれたのか分からないぐらいにコイツは大人ぶっていた。

実弥｢なりたかった？｣

なりたいじゃなくて過去形じゃねェか。

A『その行為が無駄なのは薄々気づいてました。』

何言ってんだこいつ。

A『下の子達の目の先、つまり指標となっているのは兄さんだけで私は…』

違う。

姉ちゃんに褒められたいから頑張るんだ。

玄弥に限らず全員が。

お前に自分だけ見て欲しいから頑張るんだ。

実弥｢…お子ちゃまがァ。｣

A『はいはい。』

昔は言い返してきたのにそうやって流す。

実弥｢いつからそんなに甘えるのが下手くそになったんだよ。｣

A『さぁ…私に聞かれても……』

お前の事だろうがァ。

A『兄さんは』

Aの口を塞ぐ。

実弥｢兄ちゃんって呼べ。｣

A『急に……』

テメェが勝手に俺から距離取ったんだろうがァ。

A『だって兄さんが馴れ馴れしく呼ぶんじゃねェとかなんとか…』

タイムマシンあったら過去の俺殴ってくるわ。

思春期で俺が高校時、お前が中等部に居た時にクソからかわれて腹立って…

あんな言葉が咄嗟に出たんだ。

なかなか直そうにも言いづらくなって…

A『兄さん？』

実弥｢…｣

マジで過去の俺殴りてェ。

A『兄さん。』

実弥｢…｣

A『お、お兄ちゃん……』

やべェ。

実弥｢俺の妹可愛いかよ。｣

A『そういう事言うからシスコンってからかわれるんですよ？』

実弥｢うるせェ、常日頃から玄弥可愛いって言うお前に言われたくねェわ。｣

A『まさか…兄さんと同じ事をしてたなんて…』

どういう意味だ、コラァ。

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