【鬼滅の刃】不死川の長女です。【キメツ学園】

21話 Xmas編4 ページ22

side実弥

……

玄弥｢…ｽｩ……｣

弟だろうと思われる袋が枕元、

妹だろうと思われる袋が机の上。

実弥｢…｣

あんなに喜んでくれるとか思ってねェし……

あんなに幸せそうな顔しやがって……

実弥｢…可愛いかよ……｣

弟妹揃いも揃って、洒落たプレゼントを用意してるし。

玄弥から見てみるか。

実弥｢…良い目してんじゃねェか。｣

ステンレス製のマグカップ。

Aへのプレゼントのマグカップは女子が好きそうなデザインだったし

玄弥なりに頑張ったんだろうな。

…Aか。

開けるとカードが入ってる。

中身はベストと手袋と名刺入れ。

どんだけ入れてんだ。

【最近はよく冷えます。体を冷やさないようにしてくださいね。兄さんが気に入ってくれたら嬉しいです。】

気に入るに決まってんだろ、馬鹿。

可愛い妹と弟からのプレゼントを気に入らねェ奴が居るか。

やべぇ……

ニヤけが止まんねェ…

実弥｢…俺の妹と弟が可愛い……｣

天元【良かったなぁ。てか、こんな夜中に電話してきてそれかよ。】

実弥｢後でたっぷり話してやる。｣

天元【その歳であんな可愛いサンタ来んのか、俺にプレゼントねーかな？】

実弥｢ある訳ねェだろ。｣

なんでそうなる。

玄弥｢…んぅ…？｣

やべぇ、玄弥が起きる！

実弥｢後でたっぷり話してやる。｣

天元【俺へのプレゼントは妹でヨロシク頼むぜ！】

ﾌﾞﾁ

実弥｢誰がてめぇなんかに妹をやるか！死ねェェ!!｣

玄弥｢！！？｣

天元【じゃーなー。】

あのクソ野郎がァ…

玄弥｢兄ちゃん…？｣

やべぇ。

実弥｢あん？｣

玄弥｢ど、どうしたの？プレゼント…ダメだった…？｣

ベッドの階段を登る。

玄弥｢兄ちゃん？｣

実弥｢さっきも言ったろ。良い目してんじゃねェか。｣

玄弥｢ホント！？｣

さっきまでの顔が嘘みてェ…

実弥｢だから、とっとと寝ろ。｣

玄弥｢うん。｣

電気を消して自分のベッドに戻る。

実弥｢……｣

玄弥｢…兄ちゃん…｣

実弥｢あ？｣

玄弥｢姉ちゃんからのプレゼントなんだった？｣

実弥｢教えねー。｣

玄弥｢ケチ、良いじゃん！｣

実弥｢良いから寝ろ。｣

多分、年相応って事で選んでる。


玄弥はAが甘やかしすぎて甘えん坊だ。

弟だから姉であるAや兄貴の俺に甘える。

かと言って俺もAの優しさに甘える。

Aは甘えない。

弱音なんて吐かない。

実弥｢たまには玄弥みたいに甘えても良いんだぜ…｣

兄ちゃんがお前ら2人とも守るからな。

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