検索窓
今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:179,565 hit

10話 ページ11

9話の不死川兄弟

Noside

煉獄の声は学校中に響いた。

杏寿郎「不死川ぁぁあああああああああああ!!!!」

全校生徒と教職員は思った。

((煩い。))

実弥(なんだァ?)

玄弥「俺何もしてな……」

別階に居る兄弟はキョロキョロと辺りを見回す。

杏寿郎「目を覚まさないっ!不死川ぁああ!!」

この兄弟以外で不死川という姓なのは1人だけ。

ほぼ同時刻。

実弥「今から自習しとけ!」

「「え!?不死川先生!?」」

玄弥「姉ちゃん…!?」

「「こら!不死川!戻りなさいっ!!」」

同じタイミングに教室飛び出す。

実弥「玄弥ァ!!てめえは授業中だろォがァ!!!!」

玄弥「兄貴だって授業中だろ!」

2人とも競走するかの如く廊下を走る。

息を切らせながらドアを開ける。

杏寿郎「む!?不死川!?授業中だぞ!」

煉獄の両腕の中に眠る小さな彼女の顔色は真っ青で

生気を宿さない身体はぐったりとしていた。

玄弥「姉ちゃん!」

姉に駆け寄った弟は教師から姉を奪う。

玄弥「兄貴!どうしよう!姉ちゃんが……」

実弥「玄弥は教室に戻れ。」

玄弥「ヤダ!」

絶対に離さないと決めているように強く彼女を抱く。

実弥「はぁ……俺が胡蝶に届ける。」

杏寿郎「そうか!」


保健室に入ると笑顔で胡蝶カナエが出迎える。

カナエ「あらあら。どうしたの?」

玄弥「姉ぢゃん……」

来るまでずっと呼んでも彼女は生気を失ったままだった。

実弥「……」

カナエ「あらあら。先にベッドに寝かせましょうか。」

ベッドに寝かせて少し経つ頃、彼女は目を覚ました。

玄弥「姉ちゃん!」

少しゆっくりと横に向く。

彼女は号泣している弟に驚く。

実弥「大馬鹿野郎がァ…」

涙は決して流さない長男の意地を必死に張る兄。

顔を見たらホッとして涙を流してしまう気がする。

大丈夫じゃないのに大丈夫と言い張る彼女。


病院につけば看護師はギョッとした顔で

「もう少しだけ待っててね。」

と申し訳なさそうに手を握った。

彼女はそれが不思議で仕方なかった。

何故なら彼女は本当に大丈夫だと思っていたから。

ずっと兄に抱かれ、背中を摩られて

診察室に入ると

様々な検査をした後に

何ともないが、休めと言われた。

弟は必死に看病したいと言うと

A『移しちゃうからダメです。』

と姉が言い放った後に

実弥「てめえじゃ無理だ。」

と兄が足蹴した。

そして、拗ねて部屋に引きこもった。

兄は不器用ながらも粥を作り、

彼女は兄弟の優しさを存分に受けた。

11話→←9話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
162人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サツキ - 面白さと可愛さが半端ないです!それと、宇髄の字が違うのに気づきました…。 (2020年2月2日 1時) (レス) id: 4e7951c323 (このIDを非表示/違反報告)
夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - はあああああ、、くっそ可愛いかよ死ぬ (2020年1月17日 9時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 自然ににやけてしまいました(°▽°)♪ 更新頑張ってください!続き、楽しみです!! (2020年1月12日 14時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
するめ - 更新頑張ってください。楽しみにしています。 (2019年12月31日 22時) (レス) id: 5967363577 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - 面白かったです!玄弥と 実弥可愛過ぎこれからも頑張ってください!応援してます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年12月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。