【鬼滅の刃】不死川の長女です。【キメツ学園】

44話 ページ45

side玄弥

明け方。

まだ姉ちゃんも起きてない。

袖から見える細い腕。

なんか……

ｶﾞﾌﾞ

制服で見えなくなるし、良いよね…

歯型着いちゃったけど…

……

足りない…

姉ちゃんが居なくならないように…

A『ｽｩ…』

姉ちゃんってなんでこんなに白いんだろ…

まあ、部活入ってないのがデカいのかな？

ど、どうせ制服で見えなくなるし…

実弥｢シスコンでも一線超えるのはやべェぞ。｣

うわぁ！

玄弥｢あ、兄貴…｣

実弥｢あーあ、この歯型どう説明すんだよ…｣

玄弥｢べ、別に寝ててたまたまやっただけだし…｣

実弥｢たまたまねェ…何しようとした。｣

玄弥｢べ、別に…何も…｣

実弥｢昨日は姉ちゃんにキスさせて、今日はキスマークでも付けんのかァ？｣

玄弥｢そ、そんなんじゃない!!兄貴のバカ!!バカ!!｣

A『ん…？お2人とも早いですねぇ……』

姉ちゃん…起きちゃった。

実弥｢玄弥がお前を襲ったんだ。｣

なっ！

A『？』

姉ちゃんキョトンとしてる。

実弥｢腕に歯型あんだろ。｣

自分の腕をキョロキョロ見る姉ちゃん。

A『美味しいものを食べた夢でも見たんですかぁ？』

ニコニコして俺を撫でる。

玄弥｢う、うん…そんなとこ…｣

姉ちゃんの純粋さが眩しい…

あと罪悪感が…

A『よしよし。』

抱き寄せてまた俺を撫でる。

A『悪気はないから責めないであげてください。』

実弥｢玄弥に甘すぎんだろがァ…｣

実弥(マーキングしてるようにしか見えねェし…独占欲が強すぎるだろ…)

玄弥｢姉ちゃん、ぎゅうして。｣

A『あらあら。』

姉ちゃん好き。

玄弥｢姉ちゃん好き。｣

A『あらあら…私も玄弥の事好きですよ。』

玄弥｢兄貴と俺どっちが好き！？｣

そう言うと姉ちゃんは困り顔。

A『決められませんねぇ……』

玄弥｢ダメ！決めて！｣

A『どうしてぇ…』

玄弥｢どうしても！｣

兄貴が姉ちゃんの後ろから抱きしめた。

実弥｢兄ちゃんだろォ？｣

玄弥｢姉ちゃん!!｣

すっと姉ちゃんは細い人差し指を縦にして

A『意地悪な子は嫌いですねぇ。』

俺の唇に触れる。

玄弥｢意地悪してないもん…｣

A『玄弥はお兄ちゃんとお姉ちゃんどっちが好きですか？』

そんなの

玄弥｢き、決めれないけど……｣

A『そういうこと。』

狡い。

A『お姉ちゃん困らせる子は嫌いですからね。』

玄弥｢わかったよぉ…｣

もうしない。

実弥(俺の妹強すぎる。)

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