【鬼滅の刃】不死川の長女です。【キメツ学園】

36話 ページ37

sideA

ずっと玄弥に見られながら食事するのも…

A『何か？』

玄弥｢姉ちゃんの料理…食べたい…｣

A『夕飯まで我慢してください。』

天元｢うめぇ。｣

ここぞとばかりに…

玄弥が立ち上がって真向かいの先生を睨む。

玄弥｢俺が食う！寄越せ!!｣

先生になんて言葉遣い！

A『玄弥、良い子だから…ちゃんと座って、ほらあーん。』

渋々という感じで座りました。

玄弥｢あーん…｣

天元｢お前はコンビニかよ。｣

実弥｢早弁しようと思ったからな。生徒に捕まってそれどころじゃなかったけどよォ。｣

玄弥｢姉ちゃんのご飯食べたい！｣

A『だから夕飯まで我慢しなさい！』

もう！

玄弥｢それちょーだい!!｣

これ？

A『先生のリクエストの味付けなのでいつもと違いますよ？玄弥の好みでは』

天元｢マジでうめぇ。｣

褒められると嬉しいものですね。

玄弥(そんな顔しないで…)

天元｢なんだ？照れてんのかぁ？可愛い奴だなお前。｣

大きい手でわしゃわしゃ撫でられました。

玄弥(姉ちゃんの気持ちまで持って行かないで！俺から姉ちゃんを奪わないで…)

玄弥｢うぁ…｣

何故！？

玄弥の背中を摩っています。

A『どうしたんですか？』

急に泣き出したりして…

いつもと同じ味付けの奴は…

きんぴらかな？

A『げーんや。』

目をうるうるさせて私を見ます……

玄弥｢？｣

A『あーん。』

玄弥｢…！あ。｣

もぐもぐと噛んで飲み込みます。

誤嚥したら嫌ですし、姿勢を正して欲しいんですが。

玄弥｢もっと。｣

A『椅子にちゃんと座ったら、ね。』

玄弥｢…ん。｣

ちゃんと座りました。

A『はい、あーん。』

玄弥｢あー…ん。｣

A『後は夕飯まで我慢してくださいね？』

玄弥｢うん。｣

ご機嫌になってなにより。

天元(見せつけやがった。)

実弥(ズリィぞ玄弥ァ…)

片や一方、不機嫌な先生方。

((うらやま。))

他の生徒の注目の的にされました…

A『放課後はちゃんと部活に行く事。』

玄弥｢今日休みだよ。｣

先生が出張？だったら副顧問の先生が…

実弥｢朝に少し顔出した時にいつもしない凡ミスばっかで休めって言われたそうだ。｣

あらあら…

A『疲れてるんですか？』

実弥｢十中八九ストレスだろ。｣

何故そんなストレスを…

実弥(ストレスの原因はお前だよ。ったく、おかげでこちとらオールだぞ。玄弥が泣きっぱなしで寝れたもんじゃねェ。)

休ませてあげましょ。

37話→←35話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す