活動開始！！キメツアイドルｯ！！ (ページ21)

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97＿優＿(ほの)過去編　１ページ21

優side

華孤の奴………あいつ、本気でやるつもりなんだな……

呼吸を一週間で会得するなんて、無茶にも程があるが……

……まぁ、でも柱を途絶えさせないのにはいいのかも知れないな。

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優｢……お、かあ、さん……！おか、さん……！｣

母｢どうしたの、優？｣

今は亡き母親に、幼い頃の俺はこう言った。

優｢……ぼ、僕の目は……どうして紫なの？｣

俺の母の目の色は、普通の茶色だった。
不思議だった。自分だけ紫なんだ。

母｢……きっと、神様が力をあたえてくれたのよ｣

優｢神様………？｣

俺は、生まれつき、呼吸の能力を持っていた。

"闇の呼吸"が俺から生まれたらしい。

最初、俺は自分が怖くて仕方なかった。

……闇の呼吸は恐ろしかった。

相手を、闇の世界に包み込んで連れていく能力だ。
闇の世界は、俺は行き来する事が出来た。

そこは暗くて、とにかく闇をイメージさせる場所だ。

………数年後、俺に妹が出来た。

｢ほの｣という柔らかそうな名前にあっている、暖かい子だった。

そしてまた数年後、もう一人妹が生まれた。

｢萌乃｣という可愛らしい名前の、可愛らしい妹だ。

……しかし、一つ気になった事があった。

二人とも、俺と同じ紫色の目だった事だ。

…こいつらも、俺と同じ呼吸が使える？

どうにかして、こいつらには、俺が柱として命を授かった事を言おうと思った。

………また、数年がたった。

タイミングを見て、もう言ってしまおうと思った。

しかし、異変が起きた。

………ほのの……ほのの様子がおかしかった。

いつも痣が増えて帰って来た。

うちで飼ってた猫がいきなり消えた。

ほの｢……私が……私が逃がしたの……｣

萌乃｢……お姉ちゃん？｣

きっと嘘だ。

ほのは動物が好きで、そんなことをするような人じゃなかった。

……後日

ほのが家に帰って来なくなった。