きらめく流星群の下、君に永遠の好きを誓った。 (ページ1)

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Meteor１ページ1

朝。

朝起きて窓の外が明るいことに私は安心した。

今日も、朝を迎えられた、と。

だけど同時に今日もまた朝がやってきてしまった、と絶望する。

朝がやってくるということは、その日も生きていかなくちゃならないということ。

私は

「あの日」から生きる希望と意味を失ってしまった。

prrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

スマホに着信が入り、ディスプレイを見ると、「あの人」からの着信だった。

『・・・もしもし』

「おはようございます。お目覚めですか？」

『・・・電話に出てんだから起きてるに決まってるでしょ』

「失礼しました。朝ごはんはいかがされますか？」

『いらない』

「承知いたしました。失礼します」

そこで、電話が切れた。

何であの人、こんな冷たい言い方しても毎朝電話してくるんだろう。

掛けてこなくていいのに。

「あの人」とは家で住み込みで働いている執事。

正確には、父の秘書。

父は人使いが荒いから召使い役もやらされているってわけだ。可哀相。

ま、そんなの私には関係ないんだけどさ。

『行ってきます』

「ちょ、ヌナ先行かないでよ」

私をヌナと呼ぶ弟であるミニに少しため息をつく。

いつもヌナって呼ばないでって言ってるのに。

『あの人に送っていってもらえば？あの人車運転できるよ』

「知ってるよ」

『じゃあ送ってもらえばいいじゃん』

「ヌナと行きたいんだもん」

相変わらず、私の弟は変わり者だ。

『私と学校行って楽しいの？』

私だったら絶対楽しくないと思う。

学校で孤立してる女子と、登校なんて。

好奇の目にさらされるだけでしょ。

他人だったらまだいい。

けど、私達は他人じゃない。

「別に楽しさは求めてないよ。一緒にいたいだけだから。

　何かヌナ危なっかしいし」

時々、思う。ミニは全部気づいてるんじゃないか、って。