8 ページ8
.
放課後、レンタルショップに行ってみてもいつもの気だるい挨拶は聞こえてこない
レジには飲みかけのコーラだけ無造作に置かれていて、ほんと緩いなあって
.
.
うろうろと店内を歩いていたら、奥にヘッドホンで耳を塞ぎながら音楽を試聴する渋谷さんを見つけた
.
話しかけようか躊躇してると、私の気配に気づいた渋谷さんと目が合って
無表情のまま手招き
え、え
なにごと
.
恐る恐る近づいてみたら、耳から外したヘッドホンを半端強引に私の耳に当てた
.
店内に流れてた音楽が遮断されて、耳には歪んだギターの音
かっこいいギターのイントロが終わって、聴こえてきたのはしゃがれたかっこいい声
あ、と思って渋谷さんをみたら満足そうに頷いた
.
いいな
この曲好きだな
なんて耳に流れる気持ちいい音楽を堪能していたら、いつの間にか次の曲へと変わってしまった
.
.
「めっちゃいいです！これってこの前のバンドですよね！」
ヘッドホンを外して、興奮気味に渋谷さんに聞く
.
渋「これはハイロウズってバンド。ブルーハーツのボーカルが組んどったバンドやねん。」
「甲本ヒロトさん、ですよね？」
渋「お、よう知ってるやん。」
.
そう言って渋谷さんは、他の棚へと行ってしまった
しばらく一人で、さっき聴いた曲の歌詞カードを眺めていたら
.
渋「ん、これ。」
テーブルの上に置かれた5枚ほどのCD。
.
「え、」
渋「さっきのが好きなんやったらこの辺も好きやと思うわ。聴いてみ。」
なんて言って笑ってるけど、
.
渋谷さん、ほんと暇すぎない？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 365人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美穂 - 初めまして。本当に心臓がはりさけそうな衝撃でした。寂しいと応援したい気持ちの葛藤です。まっしゅさんの作品は関ジャニ∞メンバーに対する愛がたくさん込められていて大好きでした。素敵な作品を読ませていただいて、ありがとうございました！ (2018年4月15日 20時) (携帯から) (
レス) id: 70af02b709 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっしゅ。 | 作成日時：2018年4月14日 18時
