嘘ばっか ページ4
流星side
それは、ほんまにいきなりで。
ただ、ふらっと寄ったショッピングモール。
「これ、ええなぁ！」
いつも聞き慣れた声が聞こえ、反射的に後ろを振り向いた。
なぁ、さっきの俺、振り向かなかった方がよかったで。
お前、泣くで。傷つくで。
「でしょー？私のおすすめなんだから！」
そこには、女の子とおる、望。
やっとやっとで付き合った恋人。
好きになったのも俺。
告白したのも俺。
もともとノンケだった望をこっちに連れてきたのも俺だった。
だから、これはいつか来ると、
ずっとずっと想像していたやないか。
「ほんま、一緒におると楽しいわー！」
俺には見せないような笑顔で、
女の子と歩く望は楽しそうで。
あんな笑顔、俺に見せてくれたのなんて
いつやったっけ？なんて、冷静な自分もいた。
「俺が引かなあかんよなぁ」
言葉にすれば、突きつけられる現実。
でも、それが望にとって、
一番の幸せやから。
俺は気持ちこそは、誰よりもある。
でも、なにもしてあげれへん。
結婚も、子どもも、
望が、本来掴んでいく未来を俺はあげれない。
むしろ、奪ってしまう。
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水泡(プロフ) - ブルームーンさん» 遅れてごめんなさい！ありがとうございます！頑張ります！ (2018年4月15日 22時) (
レス) id: dccce0d72a (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください!! (2018年3月1日 13時) (レス) id: b03809c251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水泡 | 作成日時：2018年2月25日 19時
