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ep.6 ページ6

オンニと喧嘩したまんま

収録を迎えた

オンニの言葉にムシャクシャして全然集中できない

バビさんの方を見るとまたあのニコニコ笑顔で

余計に腹がたつ

どうしてわたしにはできないの"って

「デビュー三年目のAさんは、どうですか?
今回の歌のポイントは?」

ボーッとしてると

空気の読めない司会者が私にマイクを向けた

「今回の歌のポイント……は」


今回の歌……ポイント?

分からない、自分で書いたってことになってるけど

実際1割くらいしか書いてない

どうしよう…

明らかに動揺する私に周りにいるみんなが

ざわつき始めた

「えっと……」


もう最低…

こんなこと絶対あっちゃいけない

でも、ロクに食事をとってないのと緊張のせいで

フラフラする、目の前の焦点が合わない

司会者「あの…Aさん…?」


ダメだ……生放送じゃなくて良かった

遠のく視界の中で

バビさんが写って、すごく心配そうな顔をしてる

お願いだから、そんな顔で見ないでよ

私は強いのに"こんな事で負けないのに"

どうして何もうまくいかないんだろう



そして遂に


意識が吹っ飛んだ

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作者名:キムジウォン | 作成日時:2017年10月1日 23時

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