【刀鍛冶の里編】新居に引っ越したと思ったら、人が降ってきた(物理)。４ (ページ40)

今日:28 hit、昨日:6 hit、合計:3,284 hit

二十四日目　火曜日ページ40

『……』

…まだ５時半、か。

今日はさすがに早く目覚めたな。

『………おはよ。』

哀絶
「ああ、お早う。

今日は休みにしては早いのう。

もしかして、昨日言っていた予定とやらが

関係しているのか？」

『そ。全然お楽しみ、って訳じゃないけど。』

むしろ、気分が晴れへん。

…でも、そりゃそうか。

知り合いの葬式に出るもんな。

『…………いただきます。』

(約三十分後)

あの後、哀絶君は何か察したんか

何も聞いてこんかった。

『(……さて、準備はこれとこれと…)……？』

…こんなん、ワイ、箱に入れてたっけ？

『……自分で知らん間に片付けたんか…？』

まぁいいや、何となく良いこと

ありそうやから持っていこ。

『……フゥ……』

哀絶
「？！待て。」

『ん？』

哀絶
「何故お前がそれを持っておるのじゃ？」

『え？？？どゆこと？？？？？？』

哀絶
「それは空喜の持ち物じゃぞ？」

『えっ？空喜ちゃんの…？』

…こうなったら、起こすしかないかぁ…。

(約二分後)

『…おーい？おーーい？？？』

空喜
「……？(／０￣)」

『空喜ちゃん、これ、私の部屋の箱ん中

入れたりした？？？？？』

空喜
「？…そうじゃ…のう…………」

『え、それは、間違えて入れたん？

それとも、わざと？？？』

空喜
「………？わざと…じゃのう……

もし俺たちが…元の世界に戻っても

忘れてほしくのうて………」

寝ぼけてるんか、空喜ちゃんはそのまま

抱きついてきた。

『…そっか。ありがと。』

さっきの重かった空気が一瞬、

軽くなったような気がした。