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「いやいや、まだ続きあるかもじゃん。」
「あ、そっかそっか。」
「ミツ、それで?」
何?何の会議なの?
4人で輪になって話してたと思ったら、一斉に俺を見る
「それで、って……以上です…けど?」
「はぁぁぁ?!マジでいってんの?!」
「あんだよ、マジだよ!他に何があんだよ!?」
俺に可愛い笑顔見せたり、傍に寄って来たり
昔の藤ヶ谷みたいで…
そんなのまた俺に甘えたりしたいのかなって
辛い時に強がんないでいたいのかなって
藤ヶ谷の「素直になる」ってそういう事じゃないの?
「まさかねぇ…、ガヤのあんなストレートなアプローチ受けといてねぇ…。」
「ミツだもんね…」
「超ド級の鈍感…」
「ある意味、すげぇな…」
何なの?
何で俺、こんなに責められんの??
誰かさぁ、俺の味方してくれる人はいない訳???
「ミツさ、傍にいたいとか話したいとか、優しくしたいとか…そういう気持ち、特定の人に持ったことあるでしょ?」
「ぅん。」
「ガヤはね、ずっとミツの事そう言う気持ちで見てたわけ。」
「へ?」
いやいや、待てよ
そう言う気持ちって、所謂その…
あれ…俺の勘違い?
「ミツは気付いてなかったかもしれないけど、ガヤはずっとミツに対する想いを隠してきたの。」
「ちょ…」
「だから、ガヤが素直になるって言った時、俺達ガヤを応援しようって決めたの。」
「待っ…」
「ミツにはっ…ミツにはちゃんと、ガヤの気持ち受け止めて欲しいんだっ…」
「……たま…」
「ミツがどう言う結論出しても構わない。でも、ちゃんとガヤを見てあげて。」
たまも…宮田もニカも千賀も…
なんでそんなに泣きそうな顔してんだよ
受け止めるって…俺、どうしたらいいの…?
「よこ…」
俺を心配そうに見つめてる横尾さんに助けを求めようとしたけれど
「お待たせしました!皆さん、スタジオにお願いします!」
スタッフが呼びに来て、撮影に入ってしまった
そしてその日から…
藤ヶ谷は俺と、目を合わせてもくれなくなった
.
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作者名:MISA | 作成日時:2017年9月26日 14時