怖いんですよホークスさん ページ12
『あーこわいこわい…』
今日死んじゃったらどうしよう
――――――
side: 鷹瀬
非常階段を開放して、出来るだけスムーズに避難できるように叫びつつ建物の中を駆けて回る。窓の外に目を向ければ羽が１つだけ浮いているのが見えた、ホークスさんのだ。
あともう少しと言う所でビルが思いっ切り揺れる。次の瞬間、窓から見える景色はゆっくりと下がっていき、崩れるのだと理解した。
『ホークスさん！俺がビル押さえますから羽で救助を！！』
近くの窓を蹴破り、落ちていくビルを全力で支える。しかしこんなに大きいビル、俺１人の力じゃ到底支えきれない。もってもせいぜい３０秒くらいだろう。
「被害部分の７６名全員避難完了！」
そのホークスさんの叫び声を聞き、ホッとした。しかしこのビル、一体どうしたら良いんだ？
「イーグル、ビルから離れろ！巻き込まれるぞ！」
ホークスさんの命令を聞くと同時に、窓を思い切り蹴ってビルから離れる。するとエンデヴァーさんがビルごと焼き切り、視界の端でホークスさんがバランスを崩した。
『ホークスさん！飛べますか？』
「何とかね…それよりイーグル、下にいる脳無の処理いける？」
大きい脳無から分裂したであろう別の脳無たちが市街地で暴れているのを指さして、ホークスさんは言った。
『…いけます』
歯を食いしばってそう答える。でも本当は怖くて怖くて仕方なかった。脳無が分裂するなんて聞いてないし、何よりの脳無との戦闘経験はゼロ。でも俺がやらないとホークスさんの仕事が増えてしまう。
「よし、いい返事だ」
ポン、と軽く背中を押されて俺は市街地の方へと向かう。ヒーローが相手をしている所の他にも脳無が何体か暴れていた。交番の所に３体、力は未知数だけれど倒せない数じゃない。
「キャー」
耳にくるような悲鳴をあげながら襲い掛かってくる脳無。動き自体はそんなに早くないけれど、攻撃の１つ１つが重い。
『くっそ、接近戦は得意じゃないんだよ！』
俺は別に特別強いわけじゃない。攻撃だって得意じゃないし、寧ろ苦手な方だ。鉤爪で攻撃できても脳無には大した事ないらしい。
息が切れてきたけど攻撃をやめるわけにはいかない。あれ、脳無は３体いた筈…もう１体はどこだ？
「キャー」
目を凝らしていると俺の背中の方から金切り声の様な脳無の声が聞こえた。ハッとした時にはもう遅く、翼を掴まれる感触がした。
『あ゛ッ、！？』
――――――
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林(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» ここまで長らくお待たせいたしました！完走できるように頑張りますので、何卒よろしくお願いいたします！ (2020年2月11日 18時) (
レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - (名前)えりなさん» お待たせいたしました！長い間全裸待機させてしまって申し訳ございません（ ; ; ） (2020年2月11日 18時) (レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます！(？)ラストまで後少しなんですね…寂しくなります。これからもよろしくお願いします！ (2020年2月11日 15時) (レス) id: c7fdcaabfc (このIDを非表示/違反報告)
(名前)えりな(プロフ) - めっちゃ面白いです！！全裸待機してますので頑張ってください！応援してます！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: f380eb65b5 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - カラバコの中の子犬さん» 全裸待機して頂いてありがとうございます（；；）まだ結末を考え中ですのでもう少々お待ちを！ (2019年11月6日 20時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年12月6日 2時
