７日目 天使と砂糖君 ページ8
『砂糖！もっとチョコ作って！』
「(砂糖許すまじ…。)」
賄賂は許しません
――――――
席の関係上、砂糖と天塚はご近所同士だ。最近は授業がハードすぎて天塚はよく翼をパタつかせながら『死ぬ…これは死ぬ。』と嘆いているのを砂糖はよく目にする。
「なあ天塚、これ食うか？」
『ん？なに？』
ほい、と一言付け足して砂糖が自分のバッグから取り出したのはラッピングされた小さい箱。今にも寝そうな身体を起こし、目を擦りながら天塚は砂糖に渡された物を確認した。
『もしかしてチョコ？』
「天塚さ、最近凄く疲れてるっぽいから…元気出るかなあって思ってよ！」
『へえ〜嬉しい〜！これ砂糖の手作り？』
「おう！口に合うか分かんねえけど良かったら食べてくれ！」
『食べる！今食べる！』
一気に眠気の冷めた天塚は次の授業が始まる前にと急いで包装を開け、中に入っていたチョコを眺めては瞳を輝かせる。仕切られた部屋には程よく小さいトリュフがそれぞれ入っており、デコレーションも完璧だった。
『美味しい〜！お店開けるよこれ！俺絶対に常連になる！』
「そんなに褒められると作った甲斐があるなあ、ありがとな！」
盛り上がっていていい空気だったが、今は授業間の休み。次の授業の始まりを報せるチャイムが響き渡り、皆席に着き始めた。しかしそんな最中にも天塚はチョコを食べ続け、満足そうな表情を浮かべている。
「天塚君、次の授業…って口にチョコ付いてるよ？」
『え、嘘…本当だ！教えてくれてありがと麗日！』
「…おいそこ授業始まってんぞ、静かに。」
またいつものかとクラスメートと相澤先生は理解した。天塚が居ると基本的にそこの空気はほんわかした物になるらしく、どうも皆口をはさめなくなるらしい。しかし最近はその雰囲気にも慣れ始めたらしく、相澤先生を筆頭に皆つっこむようになってきた。
「おい砂糖！賄賂はズリーぞ！」
「そうだそうだ！部屋王の時と同じ手段使いやがって！」
「いやいや何だよそれ！理不尽か！」
切島に続き峰田もお菓子で釣るのはズルいと砂糖に抗議する。そんな事言われても仕方ないだろうと砂糖は返したが、クラスはますますヒートアップするだけだった。
「おい、授業だ。」
恐ろしく落ち着いた声に皆静まり返った
『あ、先生！俺今日ちゃんとプリント持ってきました！』
１人の能天気な生徒を除いて。
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
