３３日目 天使と相澤消太 ページ35
『先生も、いっぱいぎゅーってして…！』
「…」
余りに幸せすぎて言葉が出なくなるタイプ
――――――
テストがすべて終わり１週間程経った金曜の夜。心なしかげっそりとした様子の天塚がいつもの様に教師寮へとふらふら飛んでいった。
何故天塚がこんなにもげっそりしているかと言うとテストの為に勉強に集中したり、テストを見ないようにする為といった理由から、ここ数週間の間教師寮に行けず仕舞いで恋人に触れる時間が無かったからだ。
『(やっと相澤先生に触れられるよお…テスト許すまじ)』
慣れた様子でベランダに降り、扉を開けて部屋に転がり込む天塚。言葉を発することなく一目散に恋人の元へ駆け、その胸に顔をうずめた。
大きく息を吸い込んで大好きな香りを肺いっぱいに取り入れると、天塚は少し間をあけて口を開いた。
『先生も、いっぱいぎゅーってして…！』
長い間触れられなかったのが相当堪えたのか、天塚の声は少しだけ震えていた。
可愛い恋人からのおねだりに思わず心臓が止まるくらいの衝撃を受けた先生は、つぶさないように心掛けながら天塚の背中に腕を回した。すると天塚はふわりと翼を広げ、自身と先生とを包み込む。
頬に触れる羽が心地よくて、先生は羽に唇を寄せた。
『あー、やっとテスト期間終わったよお…』
胸の中でわんわんと騒ぐ恋人の頭を軽く撫でてあげれば、天塚はぐいぐいと甘える猫のように頭をこすりつけ始める。その度にシャンプーの柔らかい香りが鼻を掠め、先生は天塚の頭に顎をのせて一息ついた。
「…A」
『…何ですか？先生』
お互いの身体を少しだけ離して、目を合わせて話しかけた。何か言いたいことがあるのか先生は少しぎこちない。
「下の名前で、呼んでほしい…」
真っ直ぐ天塚の目を見つめて発された言葉に、天塚はボフッと音を立てて顔を赤らめた。先生ってこんな事言うんだ、という意外性を発見したのが嬉しくて、この光景を見れるのは自分だけなんだという優越感に浸り思わず頬が緩んだ。
『ふふ、消太ってば可愛いなあ』
満面の笑みで自然に言えば、頼んだ張本人の心臓は今にも爆発しそうなほどに暴走していた。こんな天使に矢で射貫かれたら悔いなく死ねる、と幸せを心の中で噛みしめるのだった。
――――――
最近はスマッシュライジングのイベントに力を入れていました。みなさんやってますかね、あのゲーム
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
