２３日目 天使と次の段階 ページ24
『…ん？』
どうして俺の恋人はこうも可愛いのか(議題)
――――――
天塚と相澤先生が付き合い始めてから今日で丁度２カ月くらい経ったある週末。いつも通り天塚がこっそり自分の部屋にやってくるのを、相澤先生は満更でもない様子で今日も待っていた。
コーヒーを淹れる為のお湯を電子ケトルで沸かしつつ、今日の仕事に最終チェックとして目を通していた。今日の仕事も無事終わりか、と一息ついてパソコンを閉じて机に置いてあった時計に目をやる。そろそろ天塚が来る時間なので窓の鍵を開け、コーヒーを淹れ始めた。
「２カ月…か」
カレンダーに印刷されている数字へ控えめに引かれた蛍光ペンの印、所謂記念日ってやつだ。一見無愛想っぽく見えるこの男だって一応は人間の心を持った人間なわけで、恋人との記念日を忘れるほど疎かな人間ではない。
そういえば先月は天塚の事を下の名前で呼ぶようになって、それからキスもしたっけなんて呑気に思い返す。正直先生自身はもっと先に進みたいと思っているが、早すぎる気もするかなとズルズル考えていくうちに２回目の記念日を迎えてしまった。
『せんせ〜来たよ〜』
恐ろしい程に色気を感じさせないスウェットに身を包んでやって来たのは紛れもなく自分の恋人で、Aは可愛いはずなのに、どうしてこんなにも色気が無い服を着てくるんだと相澤先生は思わず笑ってしまいそうになった。
まあ逆に色気がある服を着てこられても困るけど、スウェットて…と少しばかり肩を落とす。翼の事を考慮してか、背中部分にぽっかりと空けられた穴だけが申し訳程度のいやらしさを醸し出しているくらいだ。
『…ん？』
首を傾げながら不思議そうにこちらを見る恋人と目を合わせれば、色気なんて事もうどうでも良くなって、先生は思わず天塚の事を抱きしめた。よく分からないまま物事が進みいまいち追いつけない天塚だったが、とりあえず抱きしめ返す。
『いきなりどうしたんですか？』
「いや、好きだなあって」
『…へえ』
相澤先生の突然のデレに驚きを隠せない天塚、返事が思わず１テンポ遅れる。そのまま先生にされるがままで、いつも通りベッドへと連れて行かれた。いつも通りの部屋で、いつも通りのキスを交わす。ちょっとだけ大人なものに進展しているのは内緒だ。
『…俺、先生ともっと恋人らしい事したい』
「…へ？」
まさかの爆弾投下、先生の理性は正気を保てそうになかった
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
