１８日目 天使とうっかり ページ19
「次、切島とA。」
その日の天使はちょっと焦り気味
――――――
とある日の授業中。相澤先生が担当する教科の授業中ではペアを組んで取り組む内容だった。ペアを決める方法は先生によるくじ引きで、今はペアを読み上げられている最中だ。
「３チーム目が緑谷と常闇で…４チーム目が切島とA。」
先生はその後のペアも淡々と読み上げていく。ペアごとに作戦を立てていく中、天塚だけは少し挙動がおかしい様で？
『(今、相澤先生俺の事名前で呼んだ？なんで？)』
そう。相澤先生は生徒の事を名字で呼ぶのだが、つい先ほど天塚の事を下の名前で呼んだのだ。他の生徒は気づいていないようだが天塚は内心ヒヤヒヤしている。
『(確かに名前で呼んでとは言ったけどさ、学校ではダメでしょ！？)』
つい出ちゃったのかな、それともわざと？とブツブツ考えていると天塚のペアである切島がやってきた。
「今回の内容ちょっとキツそうだけど頑張ろうな！」
『え、ああ〜、そうだね…ごめん切島、ちょっと待っててくれる？』
どうしても気になってしまい授業に集中出来ないと判断した天塚、すぐ戻るからと切島に伝えて相澤先生の元へ小走りで向かった。
「…どうしたA。」
『どうしたもこうしたも無いですよ、なんで下の名前で呼んじゃうんですか？』
他の生徒に聞こえない程小さい声で、焦ったように問いかける天塚。しかし肝心の先生は一体何のことやらとでも言うような、キョトンとした表情を浮かべている。
「お前が言ったんだろ？名前で呼べって。」
『学校では駄目に決まってるじゃないですか！』
「…そうなのか？」
『そうです！本当に気をつけて下さいね？』
「分かったから、ほらペアんとこ戻れ。」
絶対にですからね、と最後に念を押して切島の元へ帰って行った天塚を先生はしばらく見つめる。あの時下の名前で呼べって言われたからそう呼んだのに、と少し納得がいかない先生だったが皆にバレるよかマシかと諦めた。
「(はやく週末になんねえかな…。)」
生徒曰く、今日の相澤先生はいつもに比べて少し優しかったとか。
――――――
「なあなあA、今回の作戦どうする？一筋縄じゃ無理だと思…って、どうした？」
『…あれ？切島って俺の事名前で呼んでたっけ？』
「名字ってなんか距離感じるから名前で呼ぼうと思ったんだけど…嫌だったか？」
つくづくこの男には怖い思いをさせられるな、と天塚は実感した。
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
