１日目 天使と席替え ページ2
『あ…やっぱり邪魔？』
どうやら僕たちのクラスには
天使が居るらしい
――――――
side: 緑谷
雄英高校に入ってから数日経ち、そろそろ学校にも慣れてきた。
「天塚、すまないが翼を退けてくれないか？」
『あ…やっぱり邪魔だった？』
僕のクラスメートである天塚君はまるで本物の天使の様な生徒だ。そういえば北の地方の出身らしく、最近はこちらの気候について行けないと嘆いていたっけ。
『相澤せんせ〜、一番後ろの席に移動したいです！』
「…翼か。」
『えへへ、やっぱり邪魔みたいで。』
緊張感のないふわふわとした喋り方で頼み込む天塚君。相澤先生にあんなテンションで話しかけれるのは天塚君以外居ないと思う。
「飯田と麗日、前に移動する事になるが大丈夫か？お前らが良いなら席替えしろ。」
「ウチは大丈夫です！」
「俺も問題ありません。」
『２人ともごめんね〜本当、でも翼ばっかりはどうも出来なくて…。』
しょんぼりとした様子で天塚君は机を後ろの方へ運んだ、心なしか羽もしょんぼりと垂れさがっている。そんな天塚君を励ます様に麗日さんや飯田君がフォローの言葉をかけた。
「いやいやいや！気にせんで良いから！個性やし仕方ないって！」
「天塚君！俺の発言のせいで君をしょんぼりさせてすまない！しかし君の翼は魅力的だぞ！」
授業そっちのけで盛り上がる教室の隅っこ。二人の言葉を聞いた天塚君は少し照れた様子で頬をぽりぽりと掻き、いつもの様な口調でこう言った。
『へへ、ありがと〜。』
まるで“ズキュン”と言う効果音が響きそうな程に破壊力のある一言。当然クラスの皆や相澤先生もその会話を聞いており、辺りを見渡せば皆の表情はほんわかしていた。天塚君の影響力って凄い。
「なあ緑谷、俺男だけどさ…天塚となら上手くいけそうな気がするよ。」
「やめなよ峰田君！それは天塚君に失礼だと思う！」
「おい待て！どういう意味だそれ！」
憤慨する峰田君をスルーし、かっちゃんは流石に天塚君の影響は受けてないか…と前に目を向けると、口をぽっかり開けて天塚君の方を見ていた。かっちゃん、そんな表情するんだ！やっぱり天塚君はただ者じゃない。
「…じゃ、授業続けるぞ。」
相澤先生！教科書逆ですよ！ふざけるような人じゃない相澤先生をこんなにさせちゃうなんて、天塚君は本当に凄いや。
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
