４日目 天使と麗日さん ページ5
『もう少し先に生まれてればなあ…。』
そりゃ、神の使いだって恋くらいするさ
――――――
side: 天塚
「ねえねえ、天塚君は好きな人とかおるの？」
『好きな人はいるよ〜。』
「ええー！恋バナしようよ！」
『ええ〜やだよ〜。絶対すぐ広まるもん。』
とある平日の授業終わり、事の発端は麗日。女子って言うのはどうも人の恋に関する話が大好きらしい、まあ女子に限った事でもないんだけどさ。
「絶対言わないって約束する！」
『そんな事言ってもダメ〜、信用出来ない。』
目の前で手を合わせて頼み込む麗日だけど、生憎俺は話す気なんてさらさらない。だって変な子だって思われたくないし、何よりバレて変に気まずくなることを避けたい。
「この学校の人？それとも実家の方？」
『さあね〜。』
「ええー、凄く気になる…。」
落胆する麗日には申し訳ないけど、どうしたっても言う訳にはいかないのだ。それにこういう話ははぐらかすからこそ面白くなる。
『麗日は好きな人いるの？』
「ウチ？それが居ないんだよね…なんか授業が大変すぎてそれどころじゃないって言うか。」
『ああ〜確かに忙しいよね〜毎日起きるのが辛いよ。』
てっきり麗日にも好きな人が居るのかと思ってたがそうじゃないみたい。麗日ってどんな人がタイプなんだろう。
『麗日ってさ、どういう人がタイプなの？』
「ええー…優しい人？」
『ありきたりだな〜。』
「そういう天塚君は？」
『ん〜…どうしようもなく不安になった時に迷いもなく励ましてくれる人かな〜。』
「何それめっちゃ具体的！」
きっと誰も知らない俺の好きな人。一目惚れだろうが何だろうが好きになってしまったんだからしょうがない。
でもきっと相手には迷惑だろうし、周りの目だって怖い。だからこの気持ちは心の中にしまったままで良い。
『もう授業始まるね。』
「本当だチャイム鳴っちゃう！次、相澤先生の授業だ！」
慌てる始める麗日、どうやら前回の授業の際に渡されたプリントを忘れてしまったらしい。相澤先生怒ると怖いからな〜。
『…これ、見る？』
「ええでも、そしたら天塚君のが…」
『貰ってくるから大丈夫！』
先生が予備のプリントを数枚持ってきていることは知っている。でも皆忘れちゃいましたって言うのが怖いから取りに行けないんだって。
『プリント忘れちゃいました〜、１枚ください！』
「ほら、次は忘れるなよ。」
『はい！』
きっと、この恋は叶わないのかな
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
