２０日目 天使とピンチ ページ21
「…消太お前、誰か連れ込んでねえか？」
ドキー！！
――――――
side: 天塚
相澤先生と付き合い始めてもうそろそろ３カ月くらいになろうとしている。もうキスにはすっかり慣れた…はずだ。そう信じたい。そんな感じで最近は前みたく緊張する事も少なくなったし、名前で呼ばれることもキスをする事も手慣れたものだ。
「ほら、コーヒー」
『わ〜、ありがとうございます〜』
初めは得意じゃなかった少し苦みを感じるコーヒーだって、今では好んで飲むくらいになった。前だって八百万とご飯を食べに行った時もコーヒーを買いに行ったくらいに好きになってしまっている。
『先生、あのね――』
話したい事が沢山あって、早くそれを話したくて仕方なかった。いつもと同じように話始めようとすると、それを遮る様に部屋にノック音が響く。ピシりと空気に亀裂が入った、先生は無言のまま人差し指をかざし“静かに”と合図をして扉の方へ向かった。
『(え、待って…これ見つかったらヤバくない？どうしよう？)』
息を静めて、扉からは視界に入らないであろうベッドの上で丸まって来客が去るのをひたすら待った。
「ひざしか、何の用だ？」
「いやー、俺もこんな事聞きたく無いんだけどね？でも最近ちょっと気になる事が有ってさ…」
どうやらマイク先生が来たらしい。静かな部屋では先生たちの話している事がはっきりと響いて聞こえる。聞こえる内容からなんだか嫌な予感がする。
「…消太お前、最近誰か連れ込んでねえか？」
「…は？」
『(バレてる〜！！)』
心臓が思い切り跳ね上がるのを感じた。どうしよう、きっと生徒は教師寮に勝手に来ちゃいけないのに、罰則とか言われたらヤダなあ。
「気のせいかもしれねえけどよ、最近妙に騒がしい気がしてな…」
「気のせいだ、帰れ」
「…あ！おい、お前まさか！」
「おいひざし！やめろ待て！」
何やら扉の方がどたばたと騒がしい。何だと思い目を向ければ床に落ちている１片の羽、紛れもなく自分の物だった。
『(うわ馬鹿！何であんな所に羽が落ちてんの！？)』
きっとマイク先生はそれを見つけしまったのだろう、こちらに向かう足音が聞こえてくる。姿を隠そうとしてもベッドの下には隙間なんて無いし、クローゼットなんて音が出ちゃうから駄目だ。ベランダは扉の正面にあるからバレちゃうから、もうどうしようもない。
「あ、天塚…！」
高校生活史上最大のピンチ
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
